重要シーン撮影の1年後に受賞 「アンダードッグ」武監督「再会できるのは幸運だと…」

[ 2021年2月17日 19:49 ]

<毎日映画コンクール表彰式>日本映画優秀賞を受賞し喜びを語る武正晴監督(撮影・沢田 明徳)
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 「第75回毎日映画コンクール」の表彰式が17日、東京・目黒区のめぐろパーシモンホール(大ホール)で行われ、「アンダードッグ」でメガホンをとった武正晴監督が運命的な受賞を喜んだ。

 日本映画優秀賞に加え、男優主演賞(森山未來)、撮影賞(西村博光氏)、録音賞(藤丸和徳氏、瀬川徹夫氏)と最多の4冠を獲得。武監督は「権威ある、歴史ある賞に選んでいただいて感謝いたします」と語った。

 ボクシングの元日本ランク1位から、かませ犬(アンダードッグ)にまで転落する末永晃(森山)ら、3人の“負け犬ボクサー”たちの生きざまを描いた。1年前のこの日は、映画にとってキーになる撮影が行われていた。「ちょうど1年前の2月17日が、後楽園ホールでの撮影の日でした。緊張して撮影を迎えたのを覚えています。コロナが迫っている中で、ラストの8ラウンドの試合を撮る日が1年前の2月17日でした」。目に見えない敵との戦いを乗り越えての受賞に、「そうした中で1年たって、無事に完成して公開されて、スタッフ、キャストと、こうした場で再会できるのは幸運だと思います」としみじみ語った。

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2021年2月17日のニュース