仁藤夢乃さん サンモニ出演し「この問題にコメントする女性が私だけなのか」森会長の女性蔑視発言

[ 2021年2月14日 13:15 ]

TBS社屋
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 一般社団法人「Colabo」代表で虐待や性暴力被害に遭った10代女性を支援している仁藤夢乃さんが14日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜前8・00)に出演。東京五輪・パラリンピック組織委員会の混迷する会長交代劇に言及した。

 組織委の森喜朗会長(83)が女性蔑視発言で引責辞任を表明。森氏からの後継指名を受諾する考えを示していた日本サッカー協会元会長で選手村村長の川淵三郎氏(84)は一転して辞退する意向を示した。後任として橋本聖子五輪相(56)が最有力候補として浮上。川淵案が浮上した際、菅氏が水面下で森氏に「もっと若い人を」「女性はいないか」と要請していたことが明らかになっている。

 仁藤さんは、森会長の女性蔑視発言に「これだけ多くの人が声を上げたのは、同じような経験をしている女性がたくさんいるからだと思う」とし「こういうことは企業の中でも地域社会でも意思決定の場に選ばれるのが男性ばかりであったり、女性が一歩下がって男を立てるっていうことがいまだに求められるのが日本社会の現状だと思う」と指摘。「これまで多くのことが男性ばかりで決められてきて、女性の声が反映されてこなかった分、女性たちには言いたいことがたくさんあるわけです。そんな中、声を上げると“話が長い”とか“感情的だ”と論点をずらされたり、そういうやり方で口をふさごうとするってことも繰り返されてきたと思っています。今コロナ禍で女性の自殺や失業も本当に深刻な状況です」とした。

 そして、この日の番組のコメンテーターが男性3人に対し、女性が仁藤さん1人だけということに、「こういう問題が起きた時に、この問題にコメントする女性が私だけなのかってことも思ってしまいます。もっと女性たちの声を聞いて、おじさん社会の構造を変える必要がありますし、そのためには男性自身が変わることが必要で、自身の言動を振り返ったりだとかこれまで浸ってきた女性差別を前提とした文化から出ていく必要があると思います」と自身の考えを述べた。

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2021年2月14日のニュース