大河「麒麟がくる」長谷川博己 「『生きている』という背中を見せたかった」

[ 2021年2月7日 20:58 ]

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」で本能寺の変を決行した明智光秀(長谷川博己)(C)NHK
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 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」に主演した俳優の長谷川博己(43)が7日放送の最終回について語った。

 ラスト間際でヒロイン・駒(門脇麦)が光秀(長谷川)らしき人物を見かける場面。長谷川は「『僧侶の姿で現れるのはどうでしょうか?』と提案したが、やはり常に戦っている光秀でいてほしいという制作陣の思いもあり、武士の姿で駒の前に現れるという結果になった」と秘話を明かした。

 光秀は本能寺の変を終えた後、伊呂波太夫(尾野真千子)に「駒殿に伝えてもらえるか。必ず麒麟が来る世にしてみせる、と」と伝言を託している。長谷川はラスト間際の駒との場面について「『自分は生きている、そして己が麒麟を呼んでみせる』という背中を駒に見せたかったのだと思う」と、光秀の生存を前提として心中を推察した。

 1年半という長期にわたって演じてきた役柄。最終回の撮影は「こうしようと意図するのではなく、自分の身をなるべく光秀に預けるつもりで臨んだ。どの回よりも瞬発力を生かしたものになっているかと思う」と述懐。その動機について「1年半、同じ役を生きた集大成として、そこに蓄積されたものを信じてみたかった」と説明した。

 長く続いた撮影を振り返り「役をここまで深めていけるという、ぜいたくさをあらためて感じる」と感慨無量の様子。「役を通して学んだことはたくさんある。本来、主役であるべき者を支える者が主役のこの作品には、困難の多い現代を生き抜くヒントがあるように思う」と語った。

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2021年2月7日のニュース