【来週のおちょやん】第10週 千代、新たな一座で船出も前途多難 ルリ子の過去が明らかに

[ 2021年2月6日 13:00 ]

連続テレビ小説「おちょやん」第10週は「役者辞めたらあかん!」。新劇団・稽古場にて。一平と千之助の話を聞く千代(杉咲花)(C)NHK
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 女優の杉咲花(23)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「おちょやん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は8日から第10週に入る。

 朝ドラ通算103作目。タイトルの「おちょやん」は“おちょぼさん”が訛り、茶屋や料亭などで働く小さい女中さんを意味する大阪ことば。女中奉公の8年間がヒロインの原点になっていることの象徴として採用された。TBS日曜劇場「半沢直樹」(2013年)「下町ロケット」(15年)「陸王」、テレビ朝日「家政夫のミタゾノ」などのヒット作を生んだ脚本家の八津弘幸氏(49)が手掛け、朝ドラ初挑戦となるオリジナル作品。明治の末、大阪・南河内の貧しい家に生まれた少女・竹井千代(杉咲)が芝居の世界に魅了されて女優を目指し、のちに「大阪のお母さん」と呼ばれる上方のコメディエンヌになる姿を描く。

 主題歌はシンガー・ソングライターの秦基博(40)が書き下ろした「泣き笑いのエピソード」。語りは落語家の桂吉弥(49)が黒衣(くろご)役(観客からは見えないという約束事の下に舞台上に現れ、芝居の手助けをする人)として務める。

 第10週(2月8日~2月12日)は「役者辞めたらあかん!」。

 竹井千代(杉咲)が参加する、鶴亀家庭劇がようやく船出をした。しかしそれは、旧天海一座の役者に加え、歌舞伎、新派、歌劇団など、喜劇と縁のない役者たちを寄せ集めた一座だった。最初の稽古で、座長である天海一平(成田凌)が書いた台本を、須賀廼家千之助(星田英利)がいきなり却下した。そして、「手違い話」という別の台本で旗揚げ公演をし、しかも主役は自分でやると言う。それは、一平の思いとはかなり違う台本だったが、一平は一座を前に進めるために、その提案を受け入れる。しかし、稽古をしても、どこかしっくりこない。そして、それぞれの役者たちの思いがバラバラのまま、舞台の初日を迎えてしまう。だが、喜劇の経験のない役者たちで演じる芝居では、なかなか笑いがとれない。それを見ていた千之助も、いらだちを隠せない。そして、千之助は舞台に登場すると、突然段取りの違うアドリブを連発し、客の笑いをとっていった。その様子に感心する千代だったが、他の役者たちはとまどい、反発するばかりだった。中でも、新派出身でプライドの高い、高峰ルリ子(明日海りお)は、喜劇なんてやるんじゃなかったと言って、出て行ってしまう。しかし、ルリ子に辞められては、次の日の芝居ができない。千代はなぜかルリ子にひどく嫌われていたが、ルリ子を説得するために会いにいく。そして、千代はそこで思いがけないルリ子の過去を知ることになる。

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