尼崎市議の「鬼滅の刃」風ポスター、週刊少年ジャンプは「一切の関与をしておりません」

[ 2021年2月4日 18:55 ]

 週刊少年ジャンプ(集英社)は4日、公式サイトで、一部政治家のポスターに漫画・アニメ「鬼滅の刃」の作品イメージが利用されていることを受けて、「株式会社集英社および週刊少年ジャンプ編集部は、これらについて一切の関与をしておりません」とコメントを発表した。尼崎市議会議員の光本圭佑氏(41、維新の会)が同作品を想起させる黒と緑の市松模様や「心を燃やせ!」のフレーズ、同作品のロゴと似た「日本維新の会」のロゴをポスターに掲載し、インターネット上などで物議を醸していた。

 週刊少年ジャンプ編集部は「お知らせ」と題し、公式サイトや公式ツイッターでコメントを発表。「一部政治家のポスター等に『鬼滅の刃』の作品イメージを利用したものが見受けられますが、株式会社集英社および週刊少年ジャンプ編集部は、これらについて一切の関与をしておりません」とした。

 光本議員はこの日午前、自身のブログで「私の2連ポスターについて」と題してコメントを発表。ポスターについては「集英社様とアニプレックス様は無関係」とし、「関係者の皆様には今回の件の対応でご迷惑をおかけしましたこと、お電話でも直接申しあげましたが、あらためてお詫び申し上げます。また、支援者・支持者の皆様にはご心配とご不安な気持ちにさせてしまい、誠に申し訳ありませんでした」と謝罪した。ポスターは「政治に関心の薄い世代にいかにして興味を持って頂くか」を模索し、「学生や若い世代からの提案」を受けて作成したと説明。「集英社様の知的財産課の方とも『市松模様』・『心を燃やせのせりふ』・『政党ロゴのデザイン』について、権利を侵害しないかの確認を取った上で作製しましたが、最終的に今回のポスターを作ろうと決めたのは私自身であり、個人のポスターであることから、このポスターの責任は私にあります」と続けた。

 同議員は「様々なご指摘を受けましたことと紙質が印刷会社の手違いで指定と異なるものが入荷されたことにより、別デザインによる再発注をかけることと致しました」と別のポスターを作製するとし、現在掲示しているポスターについて「新しいポスターが出来上がり次第、順次張り替え作業をしていきたいと思います」。そして「ご迷惑をおかけした関係者の皆様と不快な思いを抱いた皆様には心からお詫び申し上げます」と重ねて謝罪している。

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2021年2月4日のニュース