海老蔵 親子3人映像作品初共演!3・26フジ「桶狭間」海老蔵が信長役 勸玄は吉法師役 ぼたんは帰蝶役

[ 2021年2月4日 06:00 ]

「桶狭間~織田信長 覇王の誕生~」に出演する(左から)市川ぼたん、市川海老蔵、堀越勸玄。3人の同一シーンはないが、親子3人映像作品初共演(C)フジテレビ
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 歌舞伎俳優の市川海老蔵(43)が織田信長役で主演を務めるフジテレビのスペシャルドラマ「桶狭間~織田信長 覇王の誕生~」に長男の堀越勸玄(7)と長女の市川ぼたん(9)が出演することが明らかになった。3人の同一シーンこそないものの、親子3人の映像作品共演は今回が初となる。勸玄は主人公・信長の少年期・吉法師役、ぼたんは信長の正室・濃姫の少女期・帰蝶役を演じ、2人は今作が初の映像作品。十三代目市川團十郎白猿襲名記念ドラマとして昨年夏にオンエアされる予定だったが、コロナ禍の影響により延期。海老蔵の襲名披露公演に先立ち、3月26日(後9・00~11・32)に放送されることが決定した。

 今川軍を数的に遥かに劣る織田軍が打ち破り、日本史上最大の逆転劇と謳われ、織田信長を一躍、戦国時代の主役に押し上げた伝説の一戦「桶狭間の戦い」(永禄3年、1560年)を題材とした本格時代劇。信長役は海老蔵、今川義元役は三上博史(58)、濃姫役は広瀬すず(22)、木下藤吉郎(のちの豊臣秀吉)役は中尾明慶(32)、信長の父・織田信秀役は北村一輝(51)、斎藤道三役は佐藤浩市(60)らと豪華キャストが勢揃いした。

 勸玄演じる吉法師は、父・信秀(北村)と尾張国・萬松寺で対峙するシーンに登場。信秀はこの翌日に三河に出兵することになっており、その前に、吉法師に対して織田家の嫡男として、そして武士の心構えを諭すのだった。

 ぼたん演じる帰蝶は、周囲から“マムシ”と恐れられた美濃の国主・斎藤道三(佐藤)の娘。隣国・尾張の織田家との政略結婚で、のちに信長の元に嫁ぐことになる。今回は道三との美濃・稲庭山城のシーンに登場。女子と生まれたが故の自分の宿命について、道三が語る場面となる。

 2人の出演について、海老蔵は「今回の出演は、自分たちに決めさせました。プロデューサーの方にどうするか聞かれて、自分たちで『やります』と伝えに行ったので、僕は受け入れただけです」とコメント。真剣な眼差しで2人の撮影を見守り、ぼたんの出演シーンで何度かセリフの読み合わせを行い、時にアドバイスをする姿も。撮影後には「ちょっとアドバイスしたら、すごく良くなった」と父親らしい笑顔。勸玄のシーンでも「モニターを通すと、グッと良くなる」と満足した様子だった。

 同局の高井一郎プロデューサーは「撮影はもう1年前のことで、勸玄くん、ぼたんちゃんとも、まだまだ表情に幼さが残る頃でしたが、役衣装となって現場に入った時には立派な役者で、監督の指示や海老蔵さんのアドバイスを真剣に聞き、実践していく姿は既にプロフェッショナルでした。視聴者の心に残るとてもいいシーンになったと思います」と絶賛。

 「余談になりますが、どちらの現場も海老蔵さんの出番はなかったのですが、撮影を見守る海老蔵さんは時に父として、また厳しい師匠として、クルクルと表情の変わるのがとても印象的でした」と振り返った。

 海老蔵は昨年5月に十三代目市川團十郎白猿を襲名する予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、襲名と披露興行が延期に。今も多くのエンターテインメント作品が中止や延期を余儀なくされ、大きなダメージに見舞われている現状を鑑み、海老蔵とも協議の結果、まだ予定の決まっていない海老蔵の襲名披露公演に先立ち、ドラマ放送を決定。今できる最大限のこととして「テレビドラマという形でエンターテインメントをお届けしたい」という海老蔵本人の強いメッセ-ジが込められた今作。襲名プロジェクトリスタートの皮切りとなる。

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