大河「青天を衝け」 話数、終了時期は未定のままスタート コロナ禍での苦労も

[ 2021年1月27日 20:43 ]

「青天を衝け」の第1話に登場する吉沢亮(右)と高良健吾(C)NHK
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 俳優の吉沢亮(26)が主演する2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」(2月14日スタート、総合、日曜後8・00)のリモート会見が27日行われた。

 新型コロナウイルスの影響で、2020年の「麒麟がくる」が越年放送となったことを受け、異例の2月スタートとなった同作。7月下旬にクランクインし、このほど第1話が完成。制作統括の菓子浩チーフプロデューサーはコロナ対策について「産業医科大学の先生に監修して頂いたガイドラインに基づいて日々感染対策を取りながら収録を進めている」と話した。

 コロナ禍の苦労についても「通常よりも撮る時間がかかる。通常はテストをして本番だが、カメラテストまでマスクをしているので、外した後にメーク直しが入る。大規模なロケとか、1話の大砲を連発するシーンなども撮りづらい。(大勢いて)密だと思われたかもしれないが実際のエキストラはまばらで、ほとんどがCG。今まで通りのロケができない分をCGで補ったり、違うシーンで語れないかという風にしている」と明かした。

 また全話数や終了時期については「全くわかりません。未確定なことが多いので現在調整をしているところ」と説明した。

 一昨年放送の「いだてん~東京オリムピック噺~」は全47話だったが、昨年1月にスタートし、現在放送中の「麒麟がくる」は東京五輪・パラリンピック期間に5週間の放送休止を予定していたために全44話。新型コロナウイルス感染症拡大により東京五輪・パラリンピックは延期となったものの、撮影は4月1日から約3カ月、放送は6月7日の第21話をもって一時休止し、8月30日から約3カ月ぶりに再開。1月スタートの大河ドラマとしては初の越年放送となっていた。

 「青天を衝け」は大河ドラマ60作目。24年度上期に20年ぶりに刷新される1万円札の肖像になり、日本資本主義の父」と呼ばれた実業家・渋沢栄一(1840~1931)の生涯を描く。脚本は大ヒットした15年後期の連続テレビ小説「あさが来た」などで知られる大森美香氏が務めている。

 

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2021年1月27日のニュース