尾身会長 コロナのワクチンの有効性は「防御、重症化にかなり効果がある」

[ 2021年1月27日 19:33 ]

TBS社屋
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 政府の新型コロナ感染症対策分科会の尾身茂会長(71)が27日、TBS系の報道番組「Nスタ」(月~金曜後3・49)のインタビューに応じ、感染者数の見通しやワクチンの効果などについて考えを述べた。

 緊急事態宣言再発令後、東京では徐々に感染者数が減っているが、これは年末年始の忘年会での感染者の分がいなくなっただけで一時的であると説明。宣言再発令の効果は「週末から来週初め頃」に1つの判断ができるとし、「(感染者数が)徐々に下がるか、高止まりということもあり得る。両方ともベストケースではない。急峻な下がりようがベストケース。ただただ緩い下がり方では宣言を出した意義がない」と述べた。その上で「早く感染者数を下火にして、医療関係者の負担を軽くするということに集中すべき時期」と強調した。

 コロナ禍収束へワクチンに対する期待も日に日に高まっていることに尾身会長は「個人的に」としたうえで「今名前が出ている欧米の会社のワクチンは、外国の情報をもとにすれば感染防御あるいは重症化に効果がかなりあると思われる。100%ではないが、私が思っていたよりも効くのではないか」という見解を示した。

 記者会見などを通じ、感染拡大を食い止めようとして来た尾身氏だが「私みたいな“オジン”が会見しても見ていない人が結構多いことか分かった。その人たちに伝える難しさも分かった」とも話し、若者を中心に情報のツールとなっているSNSへの発信の必要性を訴えた。

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2021年1月27日のニュース