直木賞の西條奈加さん 選考委員の評価に「それが私の最大の欠点」

[ 2021年1月20日 20:37 ]

第164回直木賞に決まり、記者会見する西條奈加さん(日本文学振興会提供)
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 第164回芥川賞、直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が20日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、直木賞は西條奈加さん(56)の「心淋し川」(集英社)に決まった。

 受賞の連絡が来るまで「のんきに構えていた」が、決定すると「汗が出てきたり、声が上ずったり」と、その変化に自分でも驚いた。

 以前から「賞は宝くじのようなもの」と話していたが、「私には遠いもの、身近でないもの。うれしいし、光栄だが、戸惑いが大きい」とも。すでに3、4年先まで仕事が決まっており、受賞によってさまざまな別の仕事が入るようになることに「今抱えている仕事の締め切りがどうなるのか」と現実的な心配をした。

 受賞作は江戸の千駄木を舞台に、懸命に生きる無名の人々を愛情深く描いた短編集。選考委員からは「欠点がないところが欠点」と評されたが、「それが私の最大の欠点。小説は尖っていた方がいいと思うが、私はよくバランスがいいと評価される。欠点がないと言われることは非常に納得がいく。自分の中でストンと落ちるものがあった」と冷静に分析した。

 コロナ禍で磁心の生活は大きく変わっていないとしたが「読者の存在をより身近に、前よりも意識して考えるようになった。読んでもらって初めて小説というのは完成するものという意識が非常に強くなった」と、最後に感謝の意を示した。

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