23年大河「どうする家康」制作統括、松本潤に新たな家康像を期待「エネルギッシュな家康を演じて頂ける」

[ 2021年1月19日 17:06 ]

2023年大河ドラマ「どうする家康」に主演する松本潤
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 NHKは19日、2023年に放送される大河ドラマ第62作に「嵐」の松本潤(37)が主演すると発表した。戦国時代の三英傑の1人で、江戸幕府を開いた徳川家康を主人公とした「どうする家康」で、脚本は古沢良太氏(47)が手掛ける。

 松本にとってはこれが大河ドラマ初出演で、昨年いっぱいで活動を休止した「嵐」のメンバーの中でも初めての出演。松本のNHKドラマへの出演は主演したスペシャルドラマ「永遠のニシパ~北海道と名付けた男 松浦武四郎~」(2019年)以来。ジャニーズ事務所のタレントが大河ドラマで主演を務めるのは「V6」岡田准一(40)が黒田官兵衛を好演した「軍師官兵衛」(2014年)以来となる。

 同作の制作統括・磯智明氏は「大河ドラマ主役に、徳川家康の登場です。単独主役では1983年滝田栄さん主演『徳川家康』以来40年ぶり、家康役は『麒麟がくる』まで多くの方が演じています。タヌキ親父とか策略家、最近ではボスキャラとしての登場が多い家康ですが、古沢良太さんが描くキャラクターはこれまでとは違う、令和版へアップデートした、新たな家康像になると思います」を描きつくされた家康を主人公とすることに自信を見せた。

 そのうえで「ある打合せの折に古沢さんから『実は家康をやりたいんです』と切り出され、その場で熱く語られた家康ストーリーがもの凄く面白く、それは暗いニュースが多い中、久しぶりに聞いたワクワクドキドキするお話しでした」と古沢氏からの提案でテーマが決まったことを告白。「そこには、教科書にある鎮座するような家康ではなく、ピンチピンチの連続、ものすごい強敵たちの登場、すでに『どうする家康』のドラマがありました。唯一の不安は、家康は面白いエピソードが多いので、古沢さんの創造力がスパークして、1年間のドラマに収まらなくなることかと…」と期待を膨らませた。

 松本の起用理由については「古沢さんは『松本潤さんなら、きっと明るい家康になりますよ』と言われて、僕たちは一瞬、明るい家康…?と思いました」と、古沢氏の言葉がきっかけだったことを明かした磯氏。「家康は負け戦も多く、武田信玄にはボロ負けしています。そんなどん底でもセンターとしてチームをまとめた家康は、負けても大胆に笑みを浮かべている、逆境に負けない明るい人物なのかもしれません。松本さんならきっと乱世を終わらせ、東京の基礎をつくった、エネルギッシュな家康を演じて頂けると確信しています」と太鼓判を押した。

 発表文には、「松本さんには周囲を動かす情熱があり、彼のためなら何とかしたいと、みんなを引きつける魅力があります」と松本の人柄についての言及も。「古沢良太さんの魂がこもった脚本と共振して、これまでのイメージを突き破る、明るくチャーミングな新しい家康像をつくりあげて頂けるに違いありません」と期待し、磯氏は「令和版新たな家康の物語が今、始動します。まだ放送は先ですが、お気に留めておいて下さい」とアピールした。

 本作は、放送中の「麒麟がくる」、2月スタートの「青天を衝(つ)け」、22年「鎌倉殿の13人」に続く、大河ドラマ第62作。家康をテーマにした作品は第39作「葵 徳川三代」(2000年、主演は津川雅彦さん)以来23年ぶりで、単独の主人公は「徳川家康」(1983年)以来の40年ぶり。古沢氏が誰もが知る歴史上の有名人・徳川家康の生涯を描く、ひとりの弱き少年が、乱世を終わらせた奇跡と希望の物語。家康はこれまで北大路欣也(77)、西田敏行(73)、寺尾聡(73)、高嶋政宏(55)、内野聖陽(52)、阿部サダヲ(50)ら数々の名優たちが演じてきた役どころ。近年では「麒麟がくる」で同じジャニーズ事務所の風間俊介(37)が演じている。クランクインは来年夏を予定している。

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