23年大河「どうする家康」 脚本・古沢良太氏 松本潤は「ナイーブで頼りないプリンスにピッタリ」

[ 2021年1月19日 16:54 ]

2023年大河ドラマ「どうする家康」に主演する松本潤
Photo By 提供写真

 NHKは19日、2023年に放送される大河ドラマ第62作に「嵐」の松本潤(37)が主演すると発表した。戦国時代の三英傑の1人で、江戸幕府を開いた徳川家康を主人公とした「どうする家康」で、脚本は古沢良太氏(47)が手掛ける。

 松本にとってはこれが大河ドラマ初出演で、昨年いっぱいで活動を休止した「嵐」のメンバーの中でも初めての出演。松本のNHKドラマへの出演は主演したスペシャルドラマ「永遠のニシパ~北海道と名付けた男 松浦武四郎~」(2019年)以来。ジャニーズ事務所のタレントが大河ドラマで主演を務めるのは「V6」岡田准一(40)が黒田官兵衛を好演した「軍師官兵衛」(2014年)以来となる。

 テレビ朝日「相棒」シリーズ、フジテレビ「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」など、人気作を数々手掛けてきた古沢氏は大河ドラマに初挑戦。

 古沢氏は今回のテーマとなる家康について「誰もが知る戦国の覇者。今さら大河ドラマでやるのがちょっと恥ずかしいくらいの超ベタな偉人。なのに信長や秀吉に比べてなぜか人気がないような。ずるがしこく立ち回ったあげく棚ぼたで天下が転がり込んできたイメージだから?しかしそれこそが、私が家康に惹かれる理由です」と説明。「カリスマでも天才でもなく、天下取りのロマンあふれる野心家でもない、ひとりの弱く繊細な若者が、ただ大名の子に生まれついた宿命ゆえに、いやが応にも心に鎧をまとわされ、必死に悩み、もがき、すべって転んで、半ベソをかきながらモンスターたちに食らいつき、個性的な仲間たちとともに命からがら乱世を生き延びてゆく。それこそ誰もが共感しうる現代的なヒーローなのではないか。人生は、正解のない決断を『どうする?』と迫られることの連続でしょう?」としたうえで「そう提案させていただき、大役を仰せつかることになりました。謙虚に、大胆に、プレッシャーを楽しんで書かせていただこうと思います」と意気込み。

 初タッグとなる松本についても「華やかさと親しみやすさを持ち合わせ、私の描きたい主人公像『ナイーブで頼りないプリンス』にまさにピッタリ」と太鼓判。「彼と一緒に、毎週ハラハラドキドキ泣いて笑ってともに駆け抜ける一年間をぜひお楽しみに!」とアピールした。

 本作は、放送中の「麒麟がくる」、2月スタートの「青天を衝(つ)け」、22年「鎌倉殿の13人」に続く、大河ドラマ第62作。家康をテーマにした作品は第39作「葵 徳川三代」(2000年、主演は津川雅彦さん)以来23年ぶりで、単独の主人公は「徳川家康」(1983年)以来の40年ぶり。古沢氏が誰もが知る歴史上の有名人・徳川家康の生涯を描く、ひとりの弱き少年が、乱世を終わらせた奇跡と希望の物語。家康はこれまで北大路欣也(77)、西田敏行(73)、寺尾聡(73)、高嶋政宏(55)、内野聖陽(52)、阿部サダヲ(50)ら数々の名優たちが演じてきた役どころ。近年では「麒麟がくる」で同じジャニーズ事務所の風間俊介(37)が演じている。クランクインは来年夏を予定している。

続きを表示

この記事のフォト

2021年1月19日のニュース