橋下徹氏「勘で国家運営をやっているとしか」 慎重姿勢から一転、緊急事態宣言を再発令した政府に苦言

[ 2021年1月10日 11:51 ]

橋下徹氏
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 元大阪府知事、元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(51)が10日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)にリモート出演。東京都と埼玉、千葉、神奈川3県を対象に新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言が再発令されたことについて言及した。

 感染が拡大していた昨年12月の段階で、医師会や野党などから発令を求める意見が噴出。しかし、首相は同25日の会見でも、発令しなくても国民の行動変容は「可能」と明言。しかし4日、菅首相は慎重姿勢から一転、1都3県を対象に緊急事態宣言発令の検討に入ると表明した。

 橋下氏は政府の対応について「12月25日の段階で分科会で総理も尾身会長も緊急事態の状況じゃないって言ってるんですよ」と回顧。東京都の10万人あたりの新規感染者数や病床ひっ迫具合が同日時点ですでにステージ4相当であったことにも触れ「政府も自治体もステージ3なのか4なのかずっと判断せず数字だけを出してた。総合判断の名のもとに勘で国家運営をやっているとしか思えない」と苦言を呈した。

 さらに「医療の側だけじゃなくて一般の国民の方の生活にも影響が及ぼされるんで、緊急事態宣言を出すのに及び腰になるのは当然」と政府にも理解を示しつつ「指標に基づいてちゃんと勘に頼らないきちんとした論理的な判断されているんですか?」と指摘。「国民に出している指標と政府、自治体の判断が矛盾してしまっている」として「人間なんて100%正しい判断を示すことはできない。だから、きちんとある程度のルールを作って、そのルールに基づいてきちんと判断をしていく。これしかないと思う」と述べた。

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2021年1月10日のニュース