なかにし礼さん長男・康夫さん「最期まで格好良い男でした」

[ 2020年12月26日 05:30 ]

なかにし礼さん
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 作詞家で直木賞作家のなかにし礼さんが82歳で他界した。遺族によると、23日午前4時24分、都内の病院で死去。死因は心筋梗塞だった。葬儀は近親者で執り行い、後日お別れの会を開く予定。喪主は妻由利子(ゆりこ)さん。

 なかにしさんの長男の中西康夫さんは25日、「父は最期まで格好良く色気があっていい男でした。激動の昭和から現代までを生き抜いてきた人です」とコメントを発表した。

 なかにしさんは今年2月に小説「夜の歌」を出版するなど、創作意欲を持ち続けていた。康夫さんは「やりたいことや伝えたいことがまだまだあったと思うので残念でなりません」と悼んだ。
 関係者によると、なかにしさんは先月中旬から入院。集中治療室(ICU)で過ごしていた。1週間ほど前に容体が悪化し、会話もできなかったという。

 若い頃から長く病気と付き合ってきた。27歳で心臓発作を起こし、この時の誤診から左心室が壊死(えし)。54歳で心筋梗塞を発症していた。12年に食道がんを克服したが、15年に再発。これも克服したものの、その後は年に数回は検査入院するなど健康に気を付けていた。今年は特に心臓に不調を感じることが多く、例年以上に検査入院をしていたという。

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2020年12月26日のニュース