マヂカルラブリー、涙の雪辱V!2度目のM―1決勝、今回は上沼恵美子も絶賛「芸術や」

[ 2020年12月21日 05:31 ]

 「M-1グランプリ2020」で優勝した「マヂカルラブリー」の野田クリスタル(左)と村上(C)M-1グランプリ事務局
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 漫才の日本一決定戦「M―1グランプリ」の決勝が20日、東京・六本木のテレビ朝日で行われ、結成14年目の「マヂカルラブリー」が優勝した。史上最多5081組の頂点に立ち、賞金1000万円を獲得。ボケの野田クリスタル(34)は今年3月に行われた「ひとり芸日本一」を決める「R―1ぐらんぷり」でも優勝しており、18年の「霜降り明星」粗品(27)以来2人目の「M―1」「R―1」の2冠獲得を果たした。

 審査員7人の票が3・2・2と割れる大接戦を制しての優勝に2人の目からは涙があふれた。「最下位をとっても優勝できるので、諦めないでください」と野田。相方の村上(36)も顔を押さえながら喜んだ。

 初めて決勝に進出した2017年は10組中最下位。この時は審査員の上沼恵美子(65)から「よう決勝に残ったな」などと酷評されたことで話題となった。漫才をやめることも頭をよぎった野田だったが、予想外の動きをして、村上がツッコみ続ける芸風をその後も貫いた。

 そして訪れた因縁のステージ。テーブルマナーを題材としたネタを披露したファーストステージでは、上沼から94点を引き出して700点中649点の2位で最終審査へ進み、つり革を持ちたくない男のネタで史上最少の3票での優勝で頂点に立った。終始笑顔で見守っていた上沼からは「あんたら、アホやろ。バカバカしさを突き抜けて、芸術や」と最大級の褒め言葉を贈られた。

 リベンジは果たしたが、野田は「これで終わりじゃない。お笑い王になりたいので(キングオブコントと合わせ)史上初の3冠を獲ります」と豪語。村上は「やると言ったら付き合います」とコンビ愛をうかがわせた。

 ◆マヂカルラブリー 野田クリスタル(本名野田光=のだ・ひかる)1986年(昭61)11月28日生まれ、神奈川県出身の34歳。ボケ担当。村上(本名鈴木崇裕=すずき・たかひろ)1984年(昭59)10月15日生まれ、愛知県出身の36歳。ツッコミ担当。吉本興業所属。07年にコンビ結成。「M―1」では08年に初めて準決勝に進出。「キングオブコント」にも挑戦しており、18年には決勝に進出した。

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