桂文枝直系の後輩「関大亭豆蔵」が優勝 社会人落語日本一決定戦

[ 2020年12月13日 18:13 ]

「第12回社会人落語日本一決定戦」で優勝した「関大亭豆蔵」こと会社員・樋口行至さん(左)と桂文枝
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 「第12回社会人落語日本一決定戦」の決勝大会が13日、落語のまち、大阪・池田の「池田市民文化会館アゼリアホール」で開かれ、「関大亭豆蔵」こと会社員・樋口行至さん(50)が「ごりん廻し」で優勝。優勝賞金30万円を手にした。樋口さんは古典落語「ん廻し」をオリンピックに絡めてアレンジ。「コロナ渦で暗い世の中を少しでも明るく、楽しくしたいと、バカバカしいネタにしました。嬉しい」と喜びを爆発させた。

 予選6度目、決勝3度目の挑戦で「名人」の仲間入りを果たした樋口さんは、電機メーカーの事業企画部で働くサラリーマン。大阪・東住吉区出身だが、自宅は愛知県北名古屋市にあり、現在は東京へ単身赴任中だ。高座名の通り関大・落語研究会出身で、大会統括の桂文枝(77)の直系の後輩。文枝は「いつもの大会なら後輩には厳しく採点するが、忖度なしにうまかった。30年若かったら弟子にしてた」と最大級の賛辞を送られ、恐縮した顔。舞台上では文枝から「亡くなった枝雀師匠によく似てるなあ」とイジられ苦笑い。「時々言われるんです」と頭をかいた。

 09年にスタートした日本初のアマチュア落語家・全国大会。今年は全国から263人の応募があり、一次審査を通過した24~84歳までの151人(男性99人、女性52人)が12日に池田市内6会場での予選に挑み、10人がこの日の決勝に進出した。

 2位は「楠木亭遊人」こと兵庫県のエンジニア・山崎裕斗さん(31)、3位は「酔亭化枝」こと山梨県の移動販売業・社祐幸さん(56)、池田市長賞は「満腹亭いち福」こと大阪府の主婦・松岡好美さん(49)が受賞した。

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2020年12月13日のニュース