セカオワFukase 俳優デビュー、天使の声持つ殺人鬼に 来年6月公開映画「キャラクター」

[ 2020年12月8日 04:00 ]

映画「キャラクター」の殺人鬼役で俳優デビューを飾るFukase(左)と主演の菅田将暉
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 人気バンド「SEKAI NO OWARI」のボーカル、Fukase(35)が俳優デビューすることになった。来年6月公開の映画「キャラクター」(監督永井聡)で、主演の菅田将暉(27)に迫る殺人鬼を演じる。

 一家殺人を目撃した売れない漫画家が、自分しか見ていない犯人をキャラクターとしたサスペンス漫画を執筆。一躍売れっ子となる一方で、漫画で描いた物語を模した事件が続発。一家殺人の犯人が主人公の前に姿を現すというストーリー。

 天使のような歌声を持つ連続殺人犯。映画「信長協奏曲」などで知られる村瀬健プロデューサーが2年前にFukaseにオファーを出し、口説き落とした。村瀬氏は取材に「本当に人を殺しそうな不思議な空気を持っている人を探していた。日本の映画史に残る悪役が誕生したと思います」と、狙い通りのキャスティングとなったことを明かした。

 Fukaseは「オファーを頂いた時は正直とても悩みました」と、当初は断るつもりだった。しかし、実生活でできないことを疑似体験してみたいという思いが日増しに強まり、挑戦を決意。1年以上かけ、体験型講座に通って自主的に演技を学んだ。

 今秋に撮影を終え「長い時間をかけて準備することができたので、撮影が始まると程よい緊張感の中、非常に楽しく過ごさせていただいてクランクアップを迎えた時には涙があふれそうになりました」と振り返った。

 同じ音楽界でも活躍する菅田とは今回が初共演。菅田は初めて買ったCDがセカオワのアルバム「EARTH」(10年)だったという。「物作りと向き合うFukaseさんはとてもかっこよく、少しはかなげで美しかったです」と演技を絶賛している。

 ◆Fukase(フカセ)1985年(昭60)10月13日生まれ、東京都出身の35歳。前身バンド「世界の終わり」のボーカルとして10年にインディーズデビュー。翌11年に現在のバンド名に改称し、シングル「INORI」でメジャーデビュー。現在まで多くの楽曲の作詞、作曲を手掛けている。バンドは14~18年に5年連続でNHK紅白歌合戦に出場。来年2月に初のベスト盤を発売予定。

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