豊島竜王VS羽生九段 局面は斬り合いへ進展 竜王戦第4局2日目

[ 2020年11月27日 13:54 ]

<第33期竜王戦七番勝負第4局2日目>開封した「封じ手」を羽生善治九段(左から2人目)に見せる立会人の藤井猛九段(右端)と「封じ手」を指す豊島将之竜王(右から3人目)(代表撮影)
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 豊島将之竜王(30)=叡王との2冠=に羽生善治九段(50)が挑む将棋の第33期竜王戦7番勝負の第4局が27日、鹿児島県指宿市の「指宿白水館」で2日目が指し継がれ、昼食休憩で72手まで進んだ。

 お互いの飛車角が敵陣をにらむ、横歩取り特有の緊迫感ある陣形で再開された2日目朝。再開早々に後手の羽生が角交換、さらに昼食休憩前に飛車交換を迫り、局面が中盤から終盤へ突入する斬り合いへ進展した。

 消費時間は昼食休憩前で豊島が5時間20分、羽生が5時間29分。昼食は豊島が指宿産鰻重(小鉢、肝吸い、果物つき)、羽生は寿司。

 第4局は12、13日に福島市で指される予定だったが直前に羽生が無菌性髄膜炎と診断され、入院。規定により延期になり、第5局の予定だった指宿対局が第4局へ繰り上がった。

 17日の王将戦挑戦者決定リーグで復帰した羽生は木村一基九段に勝ち、続く20日、勝てばプレーオフ進出だった同リーグで豊島に敗れ、王将戦挑戦の可能性は消滅した。23日、佐藤康光九段とのA級順位戦には勝ち、復帰後2勝1敗と体調不問の実力を発揮している。

 ここまで豊島の2勝、羽生の1勝で、豊島が勝てば5期目のタイトルで初の防衛へ王手。羽生が勝てば2勝2敗のタイに戻り、前人未踏の通算100期へあと2勝となる。

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