22年大河「鎌倉殿の13人」時代考証も異例の発表!坂井氏&呉座氏&木下氏 歴史ファン「信頼の布陣」

[ 2020年11月21日 12:15 ]

2022年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の脚本を務める三谷幸喜氏(左)と主演を務める小栗旬
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 ヒットメーカーの三谷幸喜氏(59)が脚本を手掛け、俳優の小栗旬(37)が主演を務める2022年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の時代考証、風俗考証チームが21日、番組公式ツイッターで異例のコメント付きで発表された。時代考証は中世史研究の第一線で活躍中の坂井孝一氏、呉座(ござ)勇一氏、木下竜馬氏の3人が担当。風俗考証は16年「真田丸」に続き、佐多芳彦氏。平安・鎌倉の物語に挑む三谷氏を強力バックアップする。

 歴史ファンからは「時代考証の面子が凄い」「ガチやないか」「信頼の布陣」「時代考証の本気度で断然見る気MAX」「ベテラン坂井先生と若手の呉座先生、木下先生の3人体制か。三谷先生からの問い合わせ攻勢を、この3人で凌ぐわけだなw」などの声が上がった。

 大河ドラマ61作目。主人公は鎌倉幕府の第2代執権・北条義時。源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に繰り広げられるパワーゲームを描く。三谷氏は04年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本、小栗は大河初主演に挑む。

 第1次出演者発表は今月16日から5日連続で行われ、大泉洋(47)宮沢りえ(47)菅田将暉(27)小池栄子(40)松平健(66)ら総勢24人の豪華キャストが20日に出揃った。三谷氏自らが番組公式ツイッターの動画に登場し、閣僚名簿を発表する官房長官のようなスタイルで読み上げる極めて異例のスタイルを採用。SNS上で予想合戦が展開されるなど、連日インターネット上を席巻し、大きな反響を呼んだ。

 【歴史考証】
 ■坂井孝一氏
 <プロフィル>創価大学文学部教授。1958年、東京都出身。博士(文学)。専門は平安末・鎌倉時代の政治史・文化史、室町時代の能・狂言を中心とした芸能史。著書に「源実朝『東国の王権』を夢見た将軍」「曽我物語の史的研究」「源頼朝と鎌倉」「承久の乱―真の『武者の世』を告げる大乱」などがある。
 <コメント>「平安・鎌倉期の面白さと三谷大河の面白さ」。平安末・鎌倉初期というと、源頼朝が鎌倉幕府を樹立し、武家政治が始まったというイメージが強い。ところが、歴史の実態はまだまだ京都中心、朝廷中心であった。これを覆したのが稀代の帝王・後鳥羽院を北条義時が倒した承久の乱である。三谷大河は、時代考証陣が提示する、こうしたあまりなじみのない史実に迫るとともに、新説を積極的に採り入れる。しかも、史実に基づきながら、時代を動かしたキャラクターを活き活きと描いてみせる。頼朝なら、政子なら、義時なら、後鳥羽院なら、こんなセリフをしゃべり、こんな風に振る舞ったのではないかと思わず目をみはる面白さ、まさに「三谷ワールド」である。歴史学の専門家である時代考証陣も感嘆する「歴史ドラマ」をご堪能いただきたい。

 ■呉座勇一氏
 <プロフィル>国際日本文化研究センター助教。1980年、東京都出身。博士(文学)。専門は日本中世史。「戦争の日本中世史」で角川財団学芸賞を受賞。他の著書に「一揆の原理」「応仁の乱―戦国時代を生んだ大乱」「陰謀の日本中世史」「日本中世への招待」などがある。
 <コメント>後世の私たちから見ると武家政権の誕生は必然のように感じられますが、同時代人は想像もしていなかったはずです。北条義時はもとより、源頼朝も後白河法皇も、そして後鳥羽上皇も明確なビジョンを持っていませんでした。様々な思惑が交錯した結果、鎌倉幕府は成立し、承久の乱が起こります。「新選組!」「真田丸」がそうだったように、三谷幸喜さんの作品の魅力は群像劇にあると思います。1人の英雄ではなく、みんなが新しい時代を作った。「鎌倉殿の13人」がそんなドラマになるよう、お手伝いできれば幸いです。

 ■木下竜馬氏
 <プロフィル>東京大学史料編纂所助教。1987年生まれ。修士(文学)。専門は鎌倉幕府、中世法制史。主な論文に「武家への挙状、武家の挙状」「鎌倉幕府による裁許の本所申入」などがある。
 <コメント>北条義時らが生きた中世初期(平安末~鎌倉期)は、江戸時代や戦国時代からイメージされる伝統日本とはかなり異質な時代です。暴力、名誉、国家、法、イエ、ジェンダー…などなどの面において、後代とは随分違う価値観で時人は暮らしていました。創作では、ややもすると、現代に引き寄せた言動を歴史上の人間にさせてしまう“擬人化”に陥りがちですが、三谷さんや制作陣はなるべく中世初期という時代に寄り添おうとしています。わたくしは、歴史学の成果をお伝えすることで、それをサポートしたいと思います。

 【風俗考証】
 ■佐多芳彦氏
 <プロフィル>立正大学文学部教授。1963年、神奈川県鎌倉生まれ。専門は有職故実・風俗史、日本古代・中世史、絵画史料論。著書に「服制と儀式の有職故実」、共著に「歴史をよむ」などがある。NHK大河ドラマ「平清盛」「真田丸」「おんな城主 直虎」「麒麟がくる」で風俗考証、NHKドラマ「アシガール」「風雲児たち~蘭学革命篇~」「家康、江戸を建てる」で時代考証を担当。
 <コメント>私の仕事は風俗考証です。俳優の皆さんを当時の衣服で包み込み、戦場を、生活を、日々の営みを再現し、画面の隅々まで当時の風俗で満たすことです。時代の空気感を視聴者の皆さまにお届けできるよう最善を尽くすことを約束します。三谷さんは様々な伏線を作品中に縦横に巡らせ、キャラクター1人1人を大切にしながら群像劇を自在に創られます。誰も見たことのない鎌倉幕府草創期の群像劇を拝見するのが楽しみです。

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