次期朝ドラ「おちょやん」 子役・毎田暖乃の力演で始動

[ 2020年11月3日 12:30 ]

今月30日スタートのNHK次期連続テレビ小説「おちょやん」で主人公・竹井千代の少女時代を演じる毎田暖乃(C)NHK
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 【牧 元一の孤人焦点】驚くほど力強い芝居だ。小さな体で画面の向こうからぐいぐいと押してくる感じ。今月30日にスタートするNHK次期連続テレビ小説「おちょやん」第1週分試写で、子役の毎田暖乃(9)の演技を堪能した。

 「おちょやん」は昭和の激動の時代に女優として活躍し、「大阪のお母さん」と呼ばれるようになる女性の物語。溝口健二監督の映画「祇園囃子」や黒澤明監督の「蜘蛛巣城」、小津安二郎監督の「彼岸花」などに出演した浪花千栄子さんをモデルにしている。

 主人公の竹井千代を演じるのは杉咲花(23)。第1週と第2週では千代の少女時代が描かれ、毎田が登場する。

 大正時代の大阪・南河内の農家。9歳の千代は、4年前に母親と死別し、貧乏暮らしの中、小さい弟の面倒を見ながら鶏の世話をしている。父・テルヲ(トータス松本)は酒浸りの日々。千代は「このドアホウ!」とテルヲをしかりつけたり蹴飛ばしたりする。近所の子たちに冷やかされれば「うるさい、ボケ!」と反撃。いずれの言動も迫力十分だ。

 毎田は大阪出身の小学3年生。昨年のNHK連続テレビ小説「スカーレット」に主人公の幼なじみの娘役で少しだけ出演。「おちょやん」の千代役には約500人参加のオーディションで選ばれた。

 制作統括の櫻井壮一チーフプロデューサーは「見た瞬間に『この子しかいない!』と思った。全員一致で決めた」と説明。その理由について「突出していた。レベルが違う。子供は相手の芝居を見ながら演じることができないものだが、毎田さんは最初からできていた。表現力があって、怒鳴ったり泣いたり笑ったり、幅広い演技ができる」と話した。

 実力派子役が30日の放送開始後、その力演によって多くの視聴者の目を引くことは必至。杉咲は第3週から本格的に登場するが、毎田が作った濃厚なキャラクターをどのように受け継ぐか興味深い。

 櫻井氏は「千代の明るさ、たくましさ、口が達者なところなどは大人になっても描かれる。毎田さんも素晴らしいが、杉咲さんも素晴らしいということを声を大にして言いたい」と強調する。

 このドラマのセリフには大阪ことばが使われているが、櫻井氏は「(東京出身の)杉咲さんには昨年11月から毎週、大阪に通ってもらって稽古してもらった。今は完璧な大阪ことばを話してもらっている。すごいとしか言いようがない」とたたえる。

 朝ドラに新風を吹かせる毎田と杉咲。2人の“時間差競演”を楽しみたい。

 ◆牧 元一(まき・もとかず) 編集局デジタル編集部専門委員。芸能取材歴約30年。現在は主にテレビやラジオを担当。

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