草なぎ剛 初のトランスジェンダー役で「母性が目覚めた感じ」

[ 2020年10月9日 13:03 ]

日本外国特派員協会で記者会見した内田英治監督(左)と草なぎ剛
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 俳優の草なぎ剛(46)が9日、東京・丸の内の日本外国特派員協会で記者会見した。公開中の主演映画「ミッドナイトスワン」に関する会見を望む声が、欧米、アジア、中東などの海外メディアから同協会に寄せられた。

 英語の通訳をまじえての会見に草なぎは「いつもの会見と雰囲気が違う。この作品がいろんな人に注目されていることを実感する。大きく遠くに羽ばたいていると感じる」と神妙な表情で語った。

 映画は、トランスジェンダーとして生きる主人公(草なぎ)と、母親のネグレクトを受け、主人公のもとに預けられた少女(服部樹咲)の疑似親子の切ないラブストーリー。初めてトランスジェンダー役を引き受けた理由について「難しいと思ったが、脚本から、感じたことのない温かい気持ちを実感できて、参加したい気持ちが勝った。脚本を読んで凄く泣いた」と明かした。

 役作りに関して「撮影前、トランスジェンダーのドキュメンタリーのDVDや、監督がまとめた資料をいただき、トランスジェンダーの方とのミーティングの機会もあった」と説明。

 主人公は物語が進む中で徐々に母性を目覚めさせるが「何かを育てるのは、ジェンダレスの世界で、男性も女性も変わらない。何かを育てていくような気持ちで演じていくうちに本当に自分の中で『もしかしたら、これが母性なのか!?』というのが目覚めた感じだった」と自然な演技になったことを強調した。

 同席の内田英治監督は「草なぎさんのようなトップスターが出演し、意義のある映画」と指摘。草なぎは「世界中のみなさんに見ていただきたい。デリケートな問題が作品の中で描かれている。みなさんの考えるきっかけにるといい」と話した。

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2020年10月9日のニュース