V6から贈呈 各都道府県に総額2億円相当のPCR検査装置 ジャニーズ事務所プロジェクトの一環

[ 2020年10月7日 05:30 ]

PCR検査装置を寄贈のため全国知事会事務局を訪れ、感謝状を受け取るV6の坂本昌行(手前左)
Photo By 共同

 ジャニーズ事務所は6日、新型コロナウイルス感染を調べるPCR検査装置を47都道府県に1台ずつ寄贈すると公式サイトで発表した。V6の坂本昌行(49)長野博(47)井ノ原快彦(44)森田剛(41)が同日、都内の全国知事会事務局を訪問。贈呈式で目録を手渡し、知事会から感謝状が贈られた。長野は「普通に生活できる状況が早く来ることを願っている」と力をこめた。

 寄贈は事務所が行う「Smile Up! Project」活動の一環。同プロジェクトは現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のために医療従事者を中心に支援活動を実施している。これまで所属タレント出演のオリジナル動画による手洗いの呼び掛けを行ってきたほか、防護服やマスク、医療物資などを寄付し てきた。

 今回贈られたのは、PCR検査装置と備品一式、検査キット1000回分で、総額2億円相当。新型コロナウイルスと、冬にかけて毎年流行するインフルエンザの見極めが難しいため、PCR検査体制の拡充を支援することを決めたという。これまでジャニーズが寄付した総額は5億6000万円となった。坂本は「インフルエンザや風邪がはやる季節。PCR検査の体制を整えておくことが生活を守ることになる」と検査の重要性を訴えた。

 岡田准一(39)と三宅健(41)は新型コロナウイルスに感染したグループの担当マネジャーの濃厚接触者に該当している可能性があったため、贈呈式を欠席。メンバーは全員PCR検査を受けて陰性だったが、大事を取ったという。該当者でないことが同日に判明したため、7日からは通常通り活動する。

 ▽PCR検査 鼻の奥の粘膜や唾液の中から抽出した微量のDNA断片に試薬を混ぜて装置に入れることで、遺伝子を増幅させ、陽性かどうかを判断する。検査技師らの手作業によるDNAからRNAの抽出、試薬注入など複雑な前処理が必要で、判定まで数時間かかるが、新型コロナ感染判定の精度は最も高い。全自動の検査装置は、国内外のメーカーから販売されており、1台数百万~1000万円以上。PCR検査キットは、RNAを抽出する工程などを省略できるもので、検査時間を短縮できる。

続きを表示

この記事のフォト

2020年10月7日のニュース