「半沢直樹」“倍返しの戦略”最終話32・7%、令和のドラマで断トツ!堺雅人「本当に感謝」

[ 2020年9月29日 05:30 ]

半沢直樹役を務めた堺雅人。最終回は高視聴率をマークした
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 27日に放送された堺雅人(46)主演のTBSドラマ「半沢直樹」の最終回(第10話)が、平均世帯視聴率32・7%を記録した(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。第1話から22%以上をキープし、最終回で初の30%超え。NHK、民放を通じてドラマの視聴率が30%を超えたのは、13年に放送された前作の最終回(42・2%)以来で令和では初。新型コロナウイルスの影響で放送が危ぶまれたこともある中、見事な“倍返し”を果たした。

 7年前の前作と同様に最終回で最高数字を叩き出した。32・7%は令和のドラマでは断トツ(2位も同作の第8話25・6%)だ。

 全10話の平均も24・7%。TBSの連ドラが全話で20%を超えたのも、07年の「華麗なる一族」以来13年ぶり。昨今「連ドラは10%を超えれば成功」といわれる中で圧倒的な結果を残した。同局によると、3300万人が視聴したことになる。

 堺は本紙に「ドラマに携わったスタッフ一同、出演者の皆さまのおかげで、コロナ禍の大変な中で最後まで演じきることができました。そして、多くの方に見ていただいたことに本当に感謝しています」とコメントした。

 話題となったのが「顔芸」「歌舞伎芸」と呼ばれたオーバーアクションの演出。「やりすぎ」との批判も起きかねない演技は制作陣の大きな賭けでもあった。そこにはコロナ禍で、ほかのドラマでは見られない2つの“密な戦略”があった。

 一つは「物理的な密」だ。劇中で繰り広げられたのは、出演者同士が顔と顔を突き合わせた激しいバトル。撮影現場では万全な感染対策をしつつ、互いの唾が飛び交う距離で演技合戦が繰り広げられた。人間味あふれる激しいやりとりが視聴者の心を熱くさせた。

 もう一つは「精神的な密」。放送のたびに演技に対する視聴者のツッコミでSNSが盛り上がった。その反響にまるで生ライブのように出演者が“コール&レスポンス”で応え、演技がより大きくなっていった。SNSで拡散された「顔芸」「後ずさり土下座」「歌舞伎芸」などのワードは、独自の半沢ワールドとして国内だけでなく中国など海外でも受け入れられ、ドラマ自体がSNSとともに成長。視聴率を押し上げていった。

 同志社女子大学学芸学部メディア創造学科の影山貴彦教授も「前作は社会人が抱えるフラストレーションを代弁してヒットした」と前置きした上で「今回はそこにコロナ禍が加わり、それが最後の1000倍返しにつながった。“しんどいけれど頑張ろう”という半沢のメッセージは、我々が前を向こうとする思いと重なった」と分析した。

 制作側も何度も壁にぶつかった。当初は4月期の放送予定だったが、コロナ禍の影響で収録が2カ月中断。撮影再開後もロケ場所を借りられない事態が相次ぎ、スタッフの感染で撮影休止も余儀なくされた。前代未聞の生放送でしのいだ回もあり、撮了は最終回の3日前だった。

 さまざまな困難を打ち破っての記録的視聴率。まさに視聴者もスカッとするコロナ禍への倍返しとなった。

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