窪田正孝 朝ドラ「エール」14日再開「見る人の心に応援歌を届けたい」甲子園交流試合に心打たれた

[ 2020年9月12日 05:31 ]

笑顔を見せながらポーズする窪田正孝(撮影・白鳥 佳樹)
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 新型コロナウイルスの影響で6月末から新エピソードの放送を休止していたNHK連続テレビ小説「エール」(月~土曜前8・00)が14日に再開するのを前に、主人公・古山裕一役の窪田正孝(32)が取材に応じ思いを語った。

 撮影は4月1日から約2カ月半中断。外出自粛期間中も「福島弁は忘れたくない」と裕一の故郷・福島の方言を、録画を見ながら練習。妻・音役の二階堂ふみ(25)とも連絡を取り合った。撮影中断以前も意見交換をして夫婦像をつくり上げてきただけに「絶対に最後まで完走したい」と思いを共有。作品への情熱を燃やし続けた。

 撮影再開後、物語の舞台は戦時中に移った。日本中がコロナ禍で沈む状況との共通点を感じた。「当たり前だったことが当たり前でなくなる中で、人の心がギスギスしている部分がリンクした」と振り返る。「見る人の心に少しでも応援歌を届けたい」と日本中に“エール”を送れるよう、放送再開を心待ちにしていた。

 主人公のモデル古関裕而氏が大会歌「栄冠は君に輝く」を手掛けた高校野球もコロナの影響を受けた。夏の甲子園は中止となり、無観客の交流試合が開催された。窪田は「横浜高校とPL学園の試合を兄と正座して見ていた」という野球少年。メーク室のテレビで代替大会を観戦していたといい「観客がいない中でプレーする姿を見て、より応援する気持ちが強くなった」と話した。

 14日からは戦前から戦中、「栄冠は…」が作られた戦後までが描かれる。再開を待ち続けたファンに「シーズン2ともいえる後半戦を楽しんでほしい」と呼び掛けた。(糸賀 日向子)

 《最終回は11・28》近年の朝ドラは9月最終週から10月初週で放送を終えている。「エール」も当初は全130回(26週)で今月26日が最終回の予定だったが変更に。放送回数を10回減らし全120回(24週)とし、最終回は11月28日。女優杉咲花(22)がヒロインを務める次作「おちょやん」は同30日のスタートとなる。12日には「いよいよ来週から!『エール』再開SP」が放送される。

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