談志さん、毒蝮三太夫、ナイツ…内海桂子さん、浅草芸人の誰からも慕われた人柄

[ 2020年8月28日 05:31 ]

内海桂子さん死去 97歳多臓器不全

2018年、弟子のお笑いコンビ「ナイツ」とタレントの毒蝮三太夫から芸歴80年を祝福される内海桂子さん
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 女流漫才コンビ「桂子・好江」で人気を博し、現役最年長芸人として活躍した漫才協会名誉会長の内海桂子(うつみ・けいこ、本名安藤良子=あんどう・よしこ)さんが22日午後11時39分、都内の病院で多臓器不全のため死去した。97歳。東京都出身。近親者のみの密葬が27日、東京・町屋斎場で営まれた。

 80年以上、浅草で現役の芸人として演芸に生きた内海桂子師匠。浅草から世に出た後輩たちをはじめ誰からも慕われた。11年に亡くなった落語家の立川談志さんを「誰のマネもせず、自分の了見だけで生き抜く困難に立ち向かった」とかわいがった。71年に談志さんが参院選に当選した際は選挙事務所を訪れ、熱烈なキス。談志さんも敬意を表し、一門は桂子師匠と同じ劇場・東洋館を拠点にした。

 浅草育ちの毒蝮三太夫(84)は「おっかさん」と呼び、18年に東京・浅草公会堂で芸能生活80周年を祝う企画に駆けつけた際には「墓参りに来た」「まだ墓になってないよ」と軽妙なやりとりを見せた。

 弟子のお笑いコンビ「ナイツ」は番組などで桂子師匠のエピソードを何度も披露。若い世代にも人柄は伝わっている。

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