古市憲寿氏 コロナ感染での名前公表に「ちょっと行き過ぎてるのかなと思う」「本来は個人情報」

[ 2020年8月27日 10:06 ]

フジテレビ社屋
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 社会学者の古市憲寿氏(35)が27日、フジテレビ「とくダネ」(月~金曜前8・00)に出演。芸能人の新型コロナウイルス感染の公表について言及した。

 この日は新規感染者が増える中、タレントの山口もえ(43)に続き、夫でお笑いコンビ「爆笑問題」の田中裕二(55)もPCR検査を受け、陽性が確認されたことを取り上げ、ネットを中心に「何で芸能人だけさらされるのか」「なんで芸能人だけ、公表しないといけないのか」「感染して謝罪する必要ない」などと、芸能人の感染公表への是非を問う声も広がっていることを特集。番組内でも賛否が意見が交わされた。

 作家で元NHKアナウンサーの下重暁子氏(74)は「もし私がなったら公表したくない、気分的には」と前置きし、「でも、芸能人の人なんかは影響が大きいわけですから、あの人もなったの、あの人もなったのって(なれば)、大したことないって感じにもなる。ですから、(コロナ)差別の問題が大きくて、地方に行きますと、あの人がなった、あのうちがなったって大変なんです。そういうことを考えると、芸能人の人たちは犠牲というと申し訳ないですけど、そういう人たちがみんななってるって、私もなるんだ、みんななるんだっていうふうに、考える、そういう病気なんだ!と考えるだけでも、公表したほうがいいと思う」と意見を述べた。

 一方、古市氏は「言わざるを得ない空気がある。直近で仕事がない有名人の方も発表されることが多いと思う。それがそれは必要なのか?と、疑問に思ってしまう」と指摘。「本来は健康情報って個人情報で、極めてプライベートな情報で、個人情報の基本は自分がどんな情報を出すか、出さないか、公表するか、しないかをあくまでも自己判断でないといけない」としたうえで「にもかかわらず、今、健康情報を、さも何か、出せみたいな圧力があるというのは、芸能人、一般人に限らず、ちょっと行き過ぎてるのかなと思う」と主張した。

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2020年8月27日のニュース