「たいめいけん」3代目シェフ、肺腺がん公表 53歳・茂出木浩司氏「病気の顔せず」仕事続行

[ 2020年8月18日 05:30 ]

肺がんを公表した「たいめいけん」の3代目シェフ、茂出木浩司氏
Photo By 提供写真

 1931年創業の老舗洋食店「たいめいけん」(東京都中央区日本橋)の3代目シェフで、真っ黒に日焼けした肌でテレビ番組への出演も多い茂出木浩司氏(53)が17日、初期の肺腺がんを患っていることを自身のブログで公表した。約1週間前に検査を受け判明した。今後は闘病と仕事を両立させていく考えで、体調をみながら厨房でも腕を振るう。

 この日、2年7カ月ぶりにブログを更新し報告。1週間ほど前に腰をぶつけ、腰と首と頭の痛みがひどかったためMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受けた。この時にケガとは別に肺の中に小さい腫瘍を発見。主治医から「ケガの功名だね」と言われたという。その後、詳しく調べた結果、ステージ1の肺腺がんであることが判明。腫瘍は2センチと小さく、9月下旬に手術を受けて10日ほどの入院で退院できる見込み。肺腺がんは肺の奥の細かく枝分かれした場所にできるため、初期症状がないことが多い。

 茂出木氏は「初期段階といえども、がんと診断されると正直、ショックが大きい」と心境を吐露。それでも「病気の顔をせずに仕事に取り組ませていただきたい」と前向きで、今後も闘病しながら仕事を続ける。

 ◆茂出木 浩司(もでぎ・ひろし)1967年(昭42)6月2日生まれ、東京都出身の53歳。都立駒場高を卒業後、数店のレストラン修業を経て22歳で祖父が創業した「たいめいけん」に戻る。94年、27歳で3代目を襲名。サーフィン、レーシングカートなど趣味が多彩。

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2020年8月18日のニュース