「半沢直樹」次の展開は女優陣もカギ!江口のりこ“半沢潰しの急先鋒”西田尚美“鉄の女”井川遥“情報通”

[ 2020年8月16日 08:00 ]

日曜劇場「半沢直樹」に出演する(上から)江口のりこ、西田尚美、井川遥(C)TBS
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 俳優の堺雅人(46)が主演を務め、今夏ドラマの話題を独占しているTBS日曜劇場「半沢直樹」(日曜後9・00)は16日放送の第5話から次なるステージに本格的に突入。主人公・半沢(堺)の行く手をさらに阻む敵役を女優の江口のりこ(40)西田尚美(50)が演じる。井川遥(44)演じる小料理屋の女将役も存在感を増す予感が漂い、女優陣も大きなカギを握りそうだ。堺も「全体のトーンも変わってくる。力と力でぶつかるだけじゃない」と期待している。

 2013年7月期に放送された前作は、ベストセラー作家・池井戸潤氏(57)の小説「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」が原作。東京中央銀行のバンカー・半沢(堺)が行内の数々の不正を暴く逆転劇を痛快に描き、視聴者の心をわしづかみにした。最終回の平均視聴率は平成民放ドラマ1位となる42・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークし、社会現象に。決め台詞の「倍返し」は新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれた。

 7年ぶりの続編は、同じく池井戸氏の小説「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」が原作。前回第4話終盤から「銀翼のイカロス」の内容に入った。半沢の宿敵・大和田(香川照之)は両原作に登場しておらず、第4話でドラマオリジナルの“まさかの共闘”。第5話以降も引き続きキーマンとなるが、15日、TBS「王様のブランチ」(土曜前9・30)にVTR出演した堺は「(敵役に)女性が入ってくるんですよね。働く女性が入ることによって、雰囲気が違ってくるし、全体のトーンも変わってくる気がするんですよね。今までは(男優の敵役と)力と力でガツンとぶつかっていたんですが、(半身ズラして斜めに向き合う)人が入ってくるので、ぶつかるだけじゃなく、時には騙し合いながらじゃないですが、画としても面白いと思うし、とても新鮮」と心躍る様子だった。

 子会社・東京セントラル証券へ出向した半沢は、IT業界の雄・スパイラルの買収をめぐって親会社・東京中央銀行との全面戦争に突入したが、大手IT企業・電脳雑伎集団の粉飾を突き止め、銀行の証券営業部長・伊佐山(市川猿之助)らに“倍返し”。銀行本店に返り咲いた。それも束の間、今度は破綻寸前の巨大航空会社・帝国航空の経営再建を任され、国家権力という巨大な敵と闘うことになる。

 江口が演じるのは、キー局のアナウンサーを辞して政界に進出した進政党議員・白井亜希子。内閣改造の目玉として、当選2期の若手ながら国土交通大臣に大抜擢された。帝国航空の再建をめぐり“半沢潰し”の急先鋒として鋭く斬り込む。国民から絶大な人気を誇り、幹事長・箕部啓治(柄本明)を後ろ盾に持つやり手。帝国航空の再生検討チーム「タスクフォース」を自ら設置。東京中央銀行は政府から500億円もの債権放棄を突き付けられる。

 堺とともに「王様のブランチ」にVTR出演した江口は「期待されるのも、正直困るなぁ」と苦笑い。白井は鮮烈な白のスーツ、半沢は黒のスーツ。堺は「今、気付いたんですが、(『半沢直樹』に)白のキャラクターはいなかったかもしれないですね。白対黒で凄く面白いかもしれないですね」とビジュアル面にも言及した。

 江口は00年に劇団「東京乾電池」に入団、02年に映画デビューした名バイプレーヤー。近年は昨年4月クールのTBS火曜ドラマ「わたし、定時で帰ります。」の上海飯店店主・王丹役が印象深いが、堺が「食えない女ですよ」と絶賛してやまない今作のヒール役は反響を呼ぶに違いない。

 主演映画「ナビィの恋」(1999年)をはじめ、数々の作品を彩る西田が演じるのは、開発投資銀行・企業金融部次長の谷川幸代。タフネゴシエーターとして知られ“鉄の女”の異名を持つ。半沢が作成した帝国航空の再建案をめぐり、激しく対立。“鉄の女”は西田の従来のイメージにはあまりなく、新境地開拓の役になりそうだ。

 原作「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」に登場しないドラマオリジナルキャラクター、井川演じる小料理屋の女将・智美も注目の存在。第4話終盤、半沢や渡真利(及川光博)がニューヨーク支店から異動してきた紀本常務(段田安則)の話をしていると、智美のやや不安そうに見える1ショットが抜かれた。3月の新キャスト発表時、井川は「(智美は)情報通とのことなので、どのように関わっていくのか、私自身とても楽しみにしています」とコメント。第5話以降“本領発揮”となるか。

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2020年8月16日のニュース