「半沢直樹」冷酷・三笠副頭取カチカチ連発のボールペン“秘話”古田新太も「クセに」

[ 2020年8月4日 09:30 ]

日曜劇場「半沢直樹」第2話。ボールペンをカチカチ鳴らす三笠副頭取(古田新太)(C)TBS
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 「劇団☆新感線」の看板俳優・古田新太(54)がTBS日曜劇場「半沢直樹」(日曜後9・00)の7年ぶり続編にレギュラー出演。主人公・半沢直樹(堺雅人)の新たな敵を演じ、存在感を示している。

 前作はベストセラー作家・池井戸潤氏(57)の「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」が原作。2013年7月期に放送され、東京中央銀行のバンカー・半沢(堺)が行内の数々の不正を暴く逆転劇を痛快に描き、視聴者の心をわしづかみにした。最終回の平均視聴率は平成ドラマ1位となる42・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークし、社会現象に。決め台詞の「倍返し」は新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれた。

 新シリーズは「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」が原作。半沢は大和田常務(香川照之)の不正を暴き“倍返し”したものの、子会社の東京セントラル証券へ出向。営業企画部長として赴任後、半沢に巻き起こる事件を描く。前半は株式取得に1500億円以上かかる大手IT企業による敵対的買収をめぐり、半沢が東京中央銀行と対立。後半は航空会社の経営再建をめぐるストーリーとなる。

 古田の日曜劇場出演は08年1月期「佐々木夫妻の仁義なき戦い」以来、約12年ぶり。今回演じるのは、東京中央銀行副頭取の三笠洋一郎。物静かだが、本性は極めて冷酷。反中野渡頭取(北大路欣也)派の筆頭で、頭取派に鞍替えした大和田(香川)にも強い対抗心を燃やし、虎視眈眈と中野渡の失脚を狙っている。

 (※以下、ネタバレ有)

 第2話のラスト。半沢(堺)に買収計画を阻止された三笠(古田)はデスクに座り、ボールペンをカチカチ、カチカチ。部下・伊佐山(市川猿之助)が「態勢を立て直し、引き続き、公開買付を進めて参りますので」と誓うが、三笠は怒りのあまりボールペンを折る。「完膚なきまでに叩き潰せ!」――。三笠の冷酷さ、恐ろしさが一気に表出。古田の“ドス”に視聴者は震え上がった。

 番組公式ツイッターは「副頭取のボールペンオーディション。監督のリクエストで、押すタイプも回すタイプもたくさんの種類を用意!『一番音が良くてスムーズに押せる』ということで決まりました。古田さんも、お芝居じゃない時もカチカチしててクセになっていましたね」とスタッフメモ。初回にもボールペンをカチカチ鳴らす場面があり、三笠のキャラクターを形作る小道具の“秘話”が明かされた。

 第3話の終盤。子会社の半沢に負けるわけにはいかないと、三笠(古田)は「今、我々は派閥を超えて1つになるべきだ。当行の発展のために力を貸してください」と半沢の宿敵・大和田(香川)に頭を下げ、スパイラル買収のために500億円の追加融資を決定。さらに、大和田の愛弟子・伊佐山が三笠副頭取に取り入ったのも“演技”だったと判明。次回、第4話(8月9日)は15分拡大。半沢を中心とした子会社VS親会社のバトルは、さらにヒートアップしそうだ。

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2020年8月4日のニュース