1人3役・林遣都「力量光る」中江功監督「教場」に続き喜び「世界は3で出来ている」ギャラクシー賞月間賞

[ 2020年7月20日 13:30 ]

“ソーシャルディスタンスドラマ”「世界は3で出来ている」に主演し、1人3役に初挑戦した林遣都。6月度ギャラクシー賞月間賞を受賞(C)フジテレビ
Photo By 提供写真

 俳優の林遣都(29)が1人3役に初挑戦したフジテレビの単発ドラマ「世界は3で出来ている」(6月11日後11・00~11・40)が20日、6月度のギャラクシー賞月間賞を受賞した。

 今作唯一の出演者となり、緊急事態宣言解除後に再会した一卵性三つ子を演じ分けた林は、同局の名匠・中江功監督(57)が演出したフジテレビ開局60周年特別企画「教場」(今年1月4~5日)、脚本家の水橋文美江氏(56)が朝ドラに初挑戦した昨年後期のNHK連続テレビ小説「スカーレット」に出演。今回は演出・中江監督、脚本・水橋氏と“トライアングルタッグ”を組んだ。

 同局は今作を「リモートドラマ」には括らず、リモート会議と“3密”を避けるなど安心安全な撮影を徹底した「ソーシャルディスタンスドラマ」と命名。どこにでもいそうな若者3人の、アフターコロナ、ウィズコロナの今をリアルに切り取った。

 プロデュースも兼ねた中江監督は「正直、驚きました。まさか、23時台に30分ほどで挑戦したドラマが受賞するとは思ってもいなかったので、評価を頂いたことに感謝しています。自粛のため、新作のドラマが少なかったので頂いたと思っています。今年の初めに長編の『教場』で受賞させていただき(1月度)、今回はこのような挑戦的な短編『世界は3で出来ている』で頂けたことは今後のドラマを一緒に作っていくスタッフの励みになります。胸を痛めるようなニュースも少なからずある昨今ですが、これからも見ている方の気持ちに届くような作品作りを心がけてまいります。ありがとうございました」とコメントした。

 選評も「ソーシャルディスタンスドラマと銘打っているが、いい脚本、いい演出、いい俳優で普通にいいドラマを見た実感。三つ子それぞれの『思ってもみなかった3カ月』は、コロナ禍を生きる人々への応援に満ちている。三つ子を端正に演じ分けた林遣都の力量も光る」と高評価した。

 「ギャラクシー賞」は放送批評懇談会が日本の放送文化の質的な向上を願い、優秀番組・個人・団体を顕彰するため1963年に創設。批評活動の一環とし、自主的に番組を推奨する「月間賞」を運営している。

 なお、6月度月間賞はドラマスペシャル「スイッチ」(6月21日、テレビ朝日・MMJ)、魔改造の夜「トースター高跳び」「ワンちゃん25m走」(6月19、26日、日本放送協会・テレビマンユニオン・NHKグローバルメディアサービス)、ETV特集「すべての子どもに学ぶ場を~ある中学校と外国人生徒の歳月~」(6月27日、日本放送協会)も選ばれた。

続きを表示

2020年7月20日のニュース