上戸彩=花 ズバズバ言って叱って励ます 2人とも“ガツガツ系妻”

[ 2020年7月20日 08:00 ]

半沢直樹 令和の倍返しだ!(6)

半沢直樹の妻・花を演じる上戸彩
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 TBS日曜劇場「半沢直樹」が19日にスタートした。前作に引き続いて、半沢直樹(堺雅人)の妻・花を女優上戸彩(34)が演じている。銀行員の熱い戦いを描いたドラマの中で、視聴者をほっこりさせてくれるのが半沢と花のやりとりだ。ドシッと構えた花は、半沢の尻を叩いてくれる心強い存在。視聴者にも評判の奥さんだ。

 前作でオファーを受けた際「私には無理です」と言った。「奥さん役の経験がほとんどなくて、見ている方にそのイメージがない。キャピキャピした元気な役が多かったので」。当時27歳。妻の印象はまだなかった。ただ監督から「銀行員の奥さんに見えない方がいい。髪の毛も茶色、そのままで出てくれていい」と言われて挑戦を決めた。

 「魅力的に映っているとすれば、堺さんのお芝居のおかげです。あれだけ外で怖い顔してるのに、家では一気に表情が柔らかくなる。一人の男をあそこまで変えてしまう堺さんは本当に凄い」と笑顔で殊勝に語る。

 自分のシーン以外の台本は読まない。半沢がどんな窮地に立たされているのか、大和田とどう戦っているのか花は知らない。「直樹がどんな顔をして家にいようと、花は外のことは分からない。自分が見てる直樹だけを信じてる。大和田さんの本当の顔を知ってたら、私の芝居も変わっちゃうので」。花の気持ちにいかに近づくか。それを意識している。

 今や妻や母のイメージも十分にある。「奥さん、お母さんの役が続いたんです。そのイメージを定着させてくれた作品ですね」と感謝の気持ちが大きい。

 花は優しく支えるのではなく、叱るように励ます。「私自身、背中を優しく押すような奥さんではない。花みたいに言いたいことは言ってる。ズバズバと言うし、無視するときは無視する。ガツガツ系なので、花は私に近いかな」と笑う。

 15年と昨年に2人の子供を出産し、現在は2児の母だ。今作が産休明けで最初のドラマ。撮影前に前作を見返した。「“半沢頑張れ、負けるな”と思いました。花もそういう気持ちなんだと思います」。今作でも半沢の一番の味方だ。

 ◆上戸 彩(うえと・あや)1985年(昭60)9月14日生まれ、東京都出身の34歳。97年に「第7回全日本国民的美少女コンテスト」で審査員特別賞に輝き芸能界入り。01年にTBS「3年B組金八先生」で性同一性障害の生徒を好演。03年に「あずみ」で映画初主演。ドラマ主演作にフジ「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」など。夫はEXILEのHIRO(51)。1メートル62、血液型O。

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