三浦春馬さん死去 制作現場は大混乱 テレビ、映画、舞台少なくとも9本に影響

[ 2020年7月19日 05:30 ]

自宅で亡くなっていたことがわかった俳優の三浦春馬さん
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 俳優の三浦春馬さんが30歳という若さで亡くなった。自殺とみられる。爽やかなルックスと演技で幅広い世代から支持され、夏以降も映画、ドラマ、舞台の各分野で出演作が控えていた。

 三浦さんの突然の死により、影響が出たのはテレビ、映画、舞台など、少なくとも9本。売れっ子俳優だっただけにスケジュールが詰まっていた状態だった。

 9月スタートのTBS「おカネの切れ目が恋のはじまり」はこの日、現場に三浦さんが現れなかったため、撮影を中止。制作陣は「今後のことは考えられない」と混乱を極めている。公には発表されていなかったが、来年配信を予定していた主演のネットドラマも控えており、こちらは来週衣装合わせで来月からの撮影が組まれていた。関係者は「あまりに突然で、どうなるのかはまだ決まっていない」とショックを受けた様子で語った。

 芸能関係者の間では「ここ数年、正統派の二枚目だけでなく、奇抜なキャラや難解な設定の役柄などもこなせるようになったと評判だった」と評価が高まり、引っ張りだこの状況だった。

 23日に公開予定の映画「コンフィデンスマンJP プリンセス編」にも出演。こちらは昨年公開の前作「ロマンス編」でイケメン詐欺師として初登場し、インパクトを残してシリーズに欠かせない存在になった。来週予定されていた舞台あいさつには出演予定がなかったというが、民放関係者は「プロモーションへの依頼があったと聞いている」と話す。

 高い歌唱力を生かしミュージカルや歌手活動にも進出していた。今年12月から来年の年明けにかけて、東京・日生劇場で日英共作の新作「The Illusionist―イリュージョニスト―」に「幻影師」という役柄で主演予定だった。

 既に出演者には台本や、劇中曲のサンプルも配布され、上演準備が着々と進んでいた。舞台関係者は「誰にでも演じられる役ではない。代役を探すにしても、相当難航することは避けられない」と困惑していた。

 歌手としても来月26日に、自身2作目のシングル「Night Diver」を発売予定だった。今月24日にはテレビ朝日「ミュージックステーション」に生出演し、同番組では初の歌唱を披露することも決まっていた。音楽関係者は「プロモーションも多少予定していたようだ。それよりも発売自体を再検討しなければならないだろう」と話した。

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