「半沢直樹」“チーム歌舞伎”の絆 香川「うちのいとこまで土下座をくらうわけにはいかない!」

[ 2020年7月12日 16:45 ]

日曜劇場「半沢直樹」制作発表会見。意気込みを語る堺雅人(中央)ら(C)TBS
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 俳優の堺雅人(46)が主演を務めるTBS日曜劇場「半沢直樹」(19日スタート、日曜後9・00、初回は25分拡大スペシャル)の制作発表会見が12日、東京・丸ビルホールから配信で行われ、堺をはじめ、上戸彩(34)、及川光博(50)、片岡愛之助(48)、今田美桜(23)、井川遥、(44)、尾上松也(35)、市川猿之助(44)、北大路欣也(77)、香川照之(54)が出席した。

 前作に引き続き、香川が主人公・半沢直樹の最大の敵となった大和田暁常務役、片岡はオネエ言葉の金融庁検査官・黒崎駿一役で続投。その他、今作から猿之助、松也が加わり、“チーム歌舞伎”となった。

 堺はこの日、会見前に楽屋へ行った時のことを「歌舞伎の皆さんのチームがおしゃべりされていて、『どこの地方巡業だ!』っていうくらいのにぎやかさ。本当におしゃべりが止まらないんですね」と明かし、及川は「みんなで試写を見たけど(歌舞伎チームが)ずっとおしゃべりしてるから副音声で解説付きなのよ」と笑った。

 今作からの参戦となった猿之助は、香川のいとこ。猿之助が「現場では、香川さんが“保護者”のように付き添っていただいて手取り足取り教えてもらった」と話すと、香川は「それはもう、だって前回、僕は土下座をくらっているわけですから。うちのいとこまで土下座をくらうわけにはいかない!一族をかけた戦いなわけですよ!半沢直樹に対して」と、大和田常務のように張り上げた声でジョークを飛ばしてみせた。

 いとこ共演については「大和田として出していただいたことで実現した。ここも見どころなんです」とアピールした。

 また、撮影を開始する際の顔合わせの時を回顧。猿之助が博多で舞台をやっていたことから、台本の読み合わせでは香川が猿之助の代役を務めたという。香川は「監督から、あるシーンでダメ出しをされたんです。猿之助のセリフなのに」と、いとこを違和感なく“演じた”ことを振り返った。

 前作はベストセラー作家・池井戸潤氏の「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」が原作。2013年7月期に放送され、東京中央銀行のバンカー・半沢(堺)が行内の数々の不正を暴く逆転劇を痛快に描き、視聴者の心をわしづかみにした。最終回の平均視聴率は平成ドラマ1位となる42・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークし、社会現象に。決め台詞の「倍返し」は新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれた。

 続編は「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」が原作。出向先の東京セントラル証券で営業企画部長となった半沢に巻き起こる事件を描く。前半は大手IT企業の敵対的買収案件をめぐり、半沢が出向元の東京中央銀行と対立。後半は航空会社の経営再建をめぐる物語となる。

 当初は4月19日にスタートする予定だったが、新型コロナウイルスの影響により延期。4月上旬から中断していた撮影は、6月に入って本格的に再開された。

 堺をはじめ、半沢の妻・花役の上戸、半沢と同期の頼りになる情報通・渡真利忍役の及川、半沢の前に立ちはだかったオネエ口調の金融庁検査官・黒崎駿一役の愛之助、半沢に東京セントラル証券への出向を命じた頭取・中野渡謙役の北大路、半沢の最大の敵となった大和田暁常務役の香川と主要キャストも続投。

 今田は東京セントラル証券の新入社員・浜村瞳、井川はドラマオリジナルのキャラクターで半沢や渡真利が行きつけの小料理屋の女将・智美、松也はIT企業スパイラル社の創業者・瀬名洋介、猿之助は半沢の前に立ちはだかる新たな敵役で東京中央銀行証券営業部部長・伊佐山泰二を演じる。

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