青木さやか 昨秋死去の母思い涙、手紙もらうも「まだ読んでいないんです」

[ 2020年6月29日 16:37 ]

青木さやか
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 タレントの青木さやか(47)が29日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)で、長年抱えていた母との確執について明かす一幕があった。

 共に教師の両親のもと、成績はもとより、日々の振る舞いや発言も細かく厳しく育てられた青木。当時を振り返り、「母に褒めてもらうために、ずっと何かをしてきたような気すらしています」とし、常に世間体を気にしていた両親が離婚してからは、激しく反発するようになったという。

 多感な時期を過ごし、その後、お笑い芸人としてブレークしたが、さほど喜んでもらえなかった。母への反抗心がエネルギーになっていたと明かしつつも、青木は「仕事がいっぱい入ってきてもどうしても自分のことを褒められないし、自信がない。本当につらかったですね」と告白。「母の子供で良かったと思ったことがないので、良かったと思うことが幸せなのかがよく分からない。人の充実した心の中とか安心感みたいなものは、私にはなかったのかもしれないと思います」と、言葉を詰まらせながら語った。

 2010年に長女を出産。自身が親の立場になっても、母との関係性は変わらなかった。青木は「母との確執を雑誌やテレビでするとご批判もいただきました。頭では『親のことが好き』と言ったほうが良いと分かっているんですけど、無理なんです。うそをついて親が大事というより、前を向くために、親との関係を改善するために、一度『嫌い』と言ってしまったほうがいいのかというチャレンジでもあったと思います」と回顧した。

 その後、父の死を機に、抗がん剤治療を続けていた母と向き合うことになった。「(母が)ホスピスに入ってそんなに長くないと分かったときに、これが最後のチャンスかなと思って。また私が犬猫の保護活動をしているNPO団体の方に『親孝行って良いよ。自分が楽になるよ』と言われるうちに力付けられて。不思議と出来る気がしてきて、そこから実家の名古屋へ、時間のある限り行って…車で5時間くらいですかね」と青木。訪れると母はとても喜んでいたという。

 「昔からかわいがってくれていたらと思いましたね。でも私が最後にいい別れ方をしようと思ったように多分、母もそう思ったんだと思います」と涙を流しながら話した青木。昨年の秋に母は旅立った。「亡くなった時に、母からの手紙を弟に渡されたんですが、まだ読んでいないんです。そこに母の後悔みたいなことが書いてあったらつらいなと思って。ちょっと怖くて」と吐露していた。

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2020年6月29日のニュース