TBS 今夏の日曜劇場「ドラゴン桜2」放送延期を正式発表 阿部寛「受験生の皆様のご健闘をお祈り」

[ 2020年6月19日 04:00 ]

阿部寛が主演を務める人気作の続編「ドラゴン桜2(仮)」の放送延期が決定(C)TBS
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 TBSは18日、新型コロナウイルスの影響により、今夏の日曜劇場(日曜後9・00)枠で15年ぶりの復活を予定していた俳優・阿部寛(55)主演のドラマ「ドラゴン桜2(仮)」の放送を延期することを決定したと正式発表した。2005年7月期に金曜ドラマ枠で放送された東大合格を目指す学園ドラマの続編。再び熱血教師を演じる阿部は「受験生の皆様にとっても大変な時ではありますが、皆様のご健闘をお祈りしております。くれぐれもご健康には気をつけて、受験を乗り切ってください」と呼び掛け。同局は新たな放送日程について「調整中」としたが、スポニチ本紙の取材では来年に延期される。

 俳優の柳楽優弥(30)が主演を務め、今夏に予定されていた塾が舞台の中学受験ドラマ「二月の勝者―絶対合格の教室―」(日本テレビ、土曜後10・00)も来年に延期。芸能事務所の関係者は「どちらも来夏を軸に編成を検討すると聞いている。東京五輪の放送との兼ね合いもあるので、まだ時期が固まっていない」と明かした。

 一番の要因は延期中の4月期作品の放送が夏にズレ込むこと。同じ枠の4月期はTBSが「半沢直樹」(スタート日未定)、日テレが「未満警察 ミッドナイトランナー」(27日スタート)。夏の2作品「ドラゴン桜2」「二月の勝者」が押し出される形となった。

 学園ドラマの撮影が困難という事情もある。教室で行われる撮影は「密」になる恐れがあり、生徒役のエキストラを多用する場面はソーシャルディスタンスの維持が難しい。制作関係者は「ロケ場所を借りることもできないのが現状。仮に秋の放送としても、撮影が間に合わないかもしれない」と明かした。

 前作「ドラゴン桜」は、低偏差値の私立龍山高校を舞台に、元暴走族の弁護士・桜木建二(阿部)が生徒とともに奮闘する姿を描き、社会的ブームを巻き起こした。「人生変えたいなら、東大へ入れ!」「受験に勝つことで、社会に勝つ道も切り開かれる」――。厳しい言葉で生徒を叱咤激励する姿が視聴者に勇気を与え、最終回の平均世帯視聴率は20・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークした。山下智久(35)長澤まさみ(33)小池徹平(34)新垣結衣(32)ら現在も活躍を続ける豪華俳優陣が生徒役を演じた。

 今作の舞台は前作の10年後。弁護士に戻った桜木が、下降の一途をたどる同高から再びオファーを受けることから始まる。原作は週刊漫画誌「モーニング」(講談社)に18年から連載中の三田紀房氏による「ドラゴン桜2」。

 放送延期決定を受け、主演の阿部は同局を通じ「この夏、『ドラゴン桜2(仮)』の放送を楽しみに待っていてくださった皆様。本当に残念ではありますが、放送を延期することが決定いたしました。お届けできる日を楽しみに、地道に準備していきたいと思っています。受験生の皆様にとっても大変な時ではありますが、皆様のご健闘をお祈りしております。くれぐれもご健康には気をつけて、受験を乗り切ってください」とコメント。

 担当プロデューサーは「この度、今夏に予定していた『ドラゴン桜2(仮)』の放送を延期させていただくことになりました。非常に残念ではありますが、放送できる日に向けてしっかりと準備していこうと思っています。皆様のもとへ届けられる日が決まりましたら、ご報告をさせていただきます」とした。

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