「エール」井上順 古関裕而氏との“秘話”約50年前の激励「ありがたいお言葉 今でも覚えています」

[ 2020年6月16日 13:00 ]

連続テレビ小説「エール」で古本屋の常連客・木下を演じる井上順(C)NHK
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 タレントの井上順(73)が17日に放送されるNHK連続テレビ小説「エール」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)第58話に登場。主人公のモデルとなった作曲家・古関裕而氏との“秘話”を明かした。

 俳優の窪田正孝(31)が主演を務める朝ドラ通算102作目。男性主演は2014年後期「マッサン」の玉山鉄二(40)以来、約6年ぶりとなる。モデルは全国高等学校野球選手権大会の歌「栄冠は君に輝く」などで知られ、昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而(こせき・ゆうじ)氏(1909~1989)と、妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)氏。昭和という激動の時代を舞台に、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した作曲家・古山裕一(窪田)と妻・関内音(二階堂ふみ)の夫婦愛を描く。

 第12週(6月15~19日)は「特別企画」として主人公夫妻を取り巻く登場人物にフォーカスしたオムニバス形式の“スピンオフ週”。第58話は「古本屋の恋」。喫茶「バンブー」の保(野間口徹)恵(仲里依紗)夫妻の物語。10年ほど前、保は亡き両親の跡を継ぎ、神田で古本屋を営んでいた。人付き合いが苦手、外にも出たがらない保だったが、ある日、客として店を訪れた恵と話をしてから、彼女が現れる木曜日が心待ちに。お店の常連客・木下(井上順)が連れてきた親戚の子が、実は幼い久志(山口太幹)。久志が“ある重要”な役割を果たしたことが明かされる…という展開。

 井上が演じる木下一(きのした・はじめ)は神田あたりの古本屋街にある喫茶店を営み、保にコーヒーの入れ方を指南した。裕一の幼なじみにして、音の音楽学校の先輩・佐藤久志(山崎育三郎/子役・山口太幹)の親戚のおじさん。制作統括の土屋勝裕チーフプロデューサーは「木下という役は、コーヒーの淹れ方を保に最初に教えたという人物なので、ハイカラでセンスの良いおじさまというイメージの役。井上順さんにピッタリだと思いました。そして、久志の親戚のおじさんということで、久志同様に蝶ネクタイが似合うキャラクターですので、その意味でも井上さんにふさわしい役ではないかと思いました」と起用理由を説明した。

 井上の朝ドラ出演は2001年後期「ほんまもん」、05年前期「ファイト」以来15年ぶり3作目。「僕は古関裕而先生に直接ごあいさつしたことがあり、先生から『存じてますよ、いつも見てますよ、頑張ってくださいね』という、ありがたいお言葉を頂いた思い出があります。その頃の僕はザ・スパイダース解散(1970年)後、ソロで頑張っているところだったので、あの時、先生からエールを頂いたことは約50年経った今でも覚えています」と告白。「オファーが来た時は、とてもうれしかったですね。撮影も子ども時代の久志と楽しくできました」と振り返った。

 オムニバス形式の“スピンオフ”は裕一が人生の節目を迎えた第11週(6月8~12日)と後半に入る第13週(6月22~26日)の間、全体のストーリーの区切りとなる週に、チーフ演出・吉田照幸監督(50)が当初から企画。「エール」の“特別編”はほぼ新撮。主要な新キャストも3人、井上、橋本じゅん(56)金子ノブアキ(39)が名を連ねた。

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