来春朝ドラ「おかえりモネ」主演は清原果耶 ついに本命!決め手は「凛とした佇まい 真っすぐな眼差し」

[ 2020年5月28日 09:00 ]

来年2021年度前期のNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」のヒロインに決定した清原果耶
Photo By 提供写真

 若手きっての実力派女優・清原果耶(18)が来年2021年度前期のNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」のヒロインに決まり、27日発表された。「次のヒロイン」として本命視されてきたが、ついに実現。今回、オーディションは実施されず、朝ドラ主演は6作連続のキャスティング起用となったが、NHKは「その凛とした佇まいと、何より思いの強さを感じさせる真っすぐな眼差し」を選考理由の決め手に挙げた。

 清原は2014年、中学1年の時に「アミューズオーディションフェス2014」グランプリに輝き、芸能界入り。CM出演やモデルを経て、15年後期の朝ドラ「あさが来た」で女優デビュー。ヒロイン・あさ(波瑠)が次女の京都の豪商・今井家の女中・ふゆ役を演じ、話題を呼んだ。産婦人科を描いた18年7月期のNHK「透明なゆりかご」でドラマ主演し、高評価。作品は「文化庁芸術祭」テレビ・ドラマ部門大賞、「ATP賞」グランプリ(全部門を通じて)、「東京ドラマアウォード2019」連続ドラマ部門優秀賞・主演女優賞などを総なめにした。

 そして昨年前期の朝ドラ100作目「なつぞら」でヒロイン・奥原なつ(広瀬すず)と生き別れた妹・千遥を好演。“未来のヒロイン”の呼び声を決定的にした。

 「なつぞら」においては事前の出演発表がないまま、第79回(7月1日)に初登場。重要なキャラクターの配役が劇中発表される異例の形となった。制作統括の磯智明チーフプロデューサーは「『あさが来た』『透明なゆりかご』の芝居を見て、ピュアさや若さの中に、芯の強いところを感じ、彼女であれば戦後の混乱期を生き切ったリアルな感じも演じていただけると思いました」と起用理由を説明した。

 圧巻は第144話(9月14日)。「一生会わない」の別れから劇的な姉妹28年ぶりの再会。振り返って姉を見る硬い表情だけで、その間の苦労をすべて物語った。

 「なつぞら」から2年、ついに清原がヒロインの朝ドラ「おかえりモネ」が制作されることが決定。今春に高校を卒業し、芸能活動を本格化させたばかりのタイミングだった。

 朝ドラ通算104作目。タイトルにある「モネ」は主人公・永浦百音(ももね)の愛称。清原とタッグを組んだ「透明なゆりかご」やテレビ東京「きのう何食べた?」などで知られる脚本家・安達奈緒子氏によるオリジナル作品で、1995年に宮城県・気仙沼に生まれ、「森の町」同・登米で青春を送るヒロイン・百音が、東日本大震災で被災した故郷に「かつての活気を取り戻したい」と気象予報士の資格を取って上京。その経験や技術を生かし、故郷に貢献する道を探る姿を描く。

 清原をキャスティングした理由について、NHKは「『あさが来た』でデビューし、『透明なゆりかご』で初主演を務めた清原果耶さんのことを、私たちは見守り続けてきました。今回、あらためて、その凛とした佇まいと、何より思いの強さを感じさせる真っすぐな眼差しに、私たちがこの物語で伝えたいと思っているメッセージを託すのに、最もふさわしい人だと思いました」と説明した。

 表現は異なるが、「なつぞら」磯CPの「芯の強さ」と「思いの強さ」は共通項。昨年10月の「東京ドラマアウォード2019」授賞式で、司会の石坂浩二(78)に「芝居に品がある」と清原の演技力を絶賛したが、これは「凛とした佇まい」に通じる。

 清原は「気象予報士のお仕事を通して、助けられる誰かを、大切な人を笑顔にしたい」と抱負。制作統括の須崎岳チーフプロデューサーは「新型コロナウイルスは、私たちにいろいろなものを突きつけました。例えば命について。あるいは希望について。ヒロインが目指す気象予報士は『命を守る仕事』であると同時に『明るい未来を届ける仕事』です。清原果耶さんの真っすぐな眼差しとともに、1つの希望をお届けできれば幸いです」とメッセージを送った。

 新型コロナウイルスの影響により、通例のお披露目会見はなし。後日の開催を予定している。朝ドラヒロインとしての清原の「佇まい」と「眼差し」が注目される。

続きを表示

2020年5月28日のニュース