日テレ藤井アナ、外出自粛守る視聴者に「家にいる、人と距離を保つ。それだけで大きな社会貢献です」

[ 2020年4月28日 18:15 ]

日本テレビの藤井貴彦アナウンサー
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 日本テレビの報道番組「news every.」(月~金曜後3・50)でメインキャスターを務める藤井貴彦アナウンサー(48)が28日、外出自粛を守る視聴者に対してメッセージを送った。

 番組では医療現場で不足している物資を補うため、フェースシールドを製作する東京大田区の町工場を紹介。本来の業務を停止して4日で3000個完成させたという。

 藤井アナは「医療従事者にも家族がいて、ママだったりパパだったり、それぞれが誰かの大切な存在です。今回そんな人たちを守る取り組みには拍手を送りたいです」とコメント。

 「一方、自分はフェースシールドも防護服もつくれないなんて考える必要はありません。お家(うち)にいる。人と距離を保つ。それだけで大きな社会貢献になっています」と呼び掛けた。

 新型コロナウイルス関連のニュースを伝える際、藤井アナの冷静で真摯(し)なコメントや温かい呼び掛けがネット上で話題となっている。

 ▼過去の藤井アナ語録
(14日、緊急事態宣言から1週間)
 「ここから先は少しずつ、緊急事態宣言後の私たちの行動が形となってあらわれてくることですが、大切なのはその先です。2週間後の未来を変えられるようにご協力をお願いします。命より大切な食事会やパーティーはありません。どうぞよろしくお願いします」。

(15日、医療現場の最前線で働く医療従事者に対する風評被害に)
 「私も20年以上富山で働いてきた医師に話を聞きましたが、今病院で働いているだけで、厳しい目で見られる現実があるそうです。医療関係者も一人の人間です。初めて出会う患者の命を必死に救っています。冷たい視線は今すぐ温かい支援に変えなければなりません」

(17日、翌日からの週末に向けて)
 「この土日、デリバリーや宅配業者を利用する方も多いと思います。受け取る人も届ける人も、それぞれの不安があると思います。感染防止を徹底した上で、一言お互いに“ありがとう”と言えたらホッとするかもしれません。たくさんのものを我慢して諦める日々を過ごしていますが、他人を思いやる心まで失わないでいること。これが大切です。重ねて、この土日の皆さんのご協力もどうぞよろしくお願いします」

(20日、自粛要請中に遊びに出掛ける人への怒りに)
 「今、緊急事態宣言を受けて、自分を律している人ほど観光や遊びに出ている人を腹立たしく思うかもしれません。しかし、皆さんのような人たちがいるからこそ、欧米のような医療崩壊を防げています。今はみんなの足並みがそろわなくても、その姿勢は必ず誰かの行動を変えるはずです。そして、全国にはまだ感染者の少ない地域も多くあります。不用意に生活エリアを越えた移動をしないこと。これが誰かのふるさとを守ることにつながります」

(21日、生活のため営業を続ける店の利用客へ)
 「緊急事態宣言を受けてお客さんが激減する中、お金もうけをしようと思って開けているお店はないと思います。ですから今大切なのは、生活のために開けているお店への批判ではなく、お世話になってきたお店への応援ではないでしょうか。電話1本、LINE1通でも、何が自分にできるか気付けると思います。自粛要請の限界や矛盾を店主に押し付けないためにも、皆さんの温かい一言が必要です」

(23日、外出自粛中の買い物マナーに関して)
 「買い物に対するマナーが求められています。どうぞ少人数で距離をとって、回数を減らしてください。もちろん、お客様は“神様”ですから、生活を支えてくれる店員さんにも“神対応”でお願いします」

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