「エール」志村けんさん場面写真が初公開 5・1初登場!次週予告で演技も初披露「本物か、まがい物か」

[ 2020年4月24日 08:25 ]

連続テレビ小説「エール」で日本を代表する西洋音楽の作曲家・小山田耕三を演じる志村けんさん(C)NHK
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 3月29日に新型コロナウイルスによる肺炎のため亡くなったコメディアン・志村けんさん(享年70)が朝ドラに初出演するNHK連続テレビ小説「エール」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)の番組公式サイトが24日、更新され、志村さん演じる作曲家・小山田耕三が登場人物欄に掲載。メガネをかけ、ヒゲをたくわえた役衣装と場面写真が初公開された。志村さんは5月1日(第25話)に初登場。次週予告動画にも映り「本物か、まがい物か、楽しみだね」のセリフ。演技も初披露された。

 この日、第5週「愛の狂騒曲」(4月27日~5月1日)のあらすじがアップ。小山田が第5週に登場するため、役衣装と場面写真も公開となった。

 俳優の窪田正孝(31)が主演を務める朝ドラ通算102作目。モデルは全国高等学校野球選手権大会の歌「栄冠は君に輝く」などで知られ、昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而(こせき・ゆうじ)氏(1909~1989)と、妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)氏。昭和という激動の時代を舞台に、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した作曲家・古山裕一(窪田)と妻・関内音(二階堂ふみ)の夫婦愛を描く。男性主演は14年後期「マッサン」の玉山鉄二(40)以来、約6年ぶり。

 志村さんが演じるのは、日本を代表する西洋音楽の作曲家・小山田耕三。「裕一のたぐいまれな作曲の才能に気づき、コロンブスレコードに専属作曲家として推薦するが、一方で、裕一の活躍が自分の地位を脅かすのではないかと恐れている」とキャラクター紹介。写真からはどこか哀愁が漂うが、志村さんはどのように演じているのか。

 第4話(4月2日)、裕一(石田星空)は小学5年生になり、音楽教育に情熱を傾ける藤堂先生(森山直太朗)が担任に。ある日、北原白秋の詩に曲をつける宿題を出され、裕一は父・三郎(唐沢寿明)が買ってくれた「作曲入門」を4~5時間も読み続け、翌日、曲を完成。この本の著者こそが小山田耕三。音楽の勉強を独学で続ける裕一の指針となった。

 第11話(4月13日)は、窪田のセリフの中に初登場。妻・まさ(菊池桃子)の兄・権藤茂兵衛(風間杜夫)の家への養子や古山家の跡継ぎのこともあり、ある日、父・三郎は「音楽家になりてえのか?」と確認。裕一は「小山田先生のような、西洋音楽を作曲する音楽家になる」と夢を明かした。

 志村さんの撮影済みのシーンはそのまま放送し、それ以降については「台本を変更して、志村さんの役はナレーションをうまく使って登場させる形を検討している」(同局関係者)と代役を立てない方向で調整している。

 関係者は「途中で志村さんから別の方に代わると、どうしても人物のイメージが変わってしまう。ここまで頑張ってくださったので、最後まで小山田は志村さんで行きたい」。ナレーションを効果的に使い、小山田が手紙で主人公に対してエールを送ることも検討されている。

 志村さんは昨年12月にクランクインし、3月6日が最後の撮影に。次回の収録は今月10日に予定されていたが、志村さんが新型コロナウイルスに感染し、3月20日に入院した後には一度、時期を遅らせる準備も進め、志村さんの復帰を待っていた。

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