映画監督の大林宣彦さんが肺がんで死去 82歳 「転校生」など“尾道三部作”

[ 2020年4月11日 00:54 ]

大林宣彦監督

 「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」の“尾道三部作”などで知られる映画監督の大林宣彦さんが10日夜、肺がんのため死去した。82歳。広島県出身。葬儀・告別式は家族葬を行い、後日お別れの会を開く。

 2016年に肺がんの宣告を受けていたが、闘病しながら撮影した「花筐 HANAGATAMI」は17年12月に公開。昨年11月には東京国際映画祭で特別功労賞を受賞。遺作となった「海辺の映画館―キネマの玉手箱」はくしくも大林さんが亡くなった10日が公開初日となる予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となっていた。

 1938年(昭和13)1月9日生まれ。CMディレクターを経て、77年「HOUSE」で商業映画監督デビュー。その後「ねらわれた学園」「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」などを発表。92年「青春デンデケデケデケ」で日本アカデミー賞優秀監督賞。98年「SADA 戯作・阿部定の生涯」でベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞受賞。2004年に紫綬褒章、09年に旭日小綬章を受章。

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2020年4月10日のニュース