クランクイン直前 志村けん、コロナ闘病で初主演映画出演辞退「山田組にご心配とご迷惑」

[ 2020年3月27日 05:30 ]

志村けん
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 新型コロナウイルスに感染し入院しているタレント志村けん(70)が映画「キネマの神様」(監督山田洋次、12月公開予定)の出演を辞退した。所属事務所のイザワオフィスと製作・配給の松竹が26日、発表した。志村にとって初の主演作で、4月上旬にクランクインを控えていた。

 同事務所の井澤健社長は、マスコミ各社に宛てた文書で「今年70歳を迎えた志村にとって、本作品は人生で初の主演映画ということもあり、大きな勇気と強い意気込みで臨んでいました」と病床の志村の思いを代弁。治療期間は順調にいけば2、3カ月とみられる。「山田組の皆さまにご心配とご迷惑をおかけする」と、この日に出演辞退を申し入れた。「志村が病に勝ち、いつか山田組の皆さまと一緒に撮影をさせていただくことを願っております」とした。

 松竹の大角正常務は「大変残念でなりません。しかしながら、治療に専念いただくことを山田監督も望んでおり、お申し出をお受けさせていただきました」と明かした。関係者によれば、志村の起用は山田監督が熱望して決まったもの。それだけに大角氏は「山田組一同、いつかまた志村さんとご一緒できることを強く願っています」と回復を願った。

 代役や新たな撮影スケジュールに関する協議はまだ始まっていない。

 志村は30日にスタートするNHK連続テレビ小説「エール」(月~土曜前8・00)にも出演。昨年12月に撮影に入り、発症前の今月6日も東京・渋谷の同局で撮影に臨んでいた。4月にも撮影が予定されている。NHK関係者は「12月公開の作品を辞退されたので、月末にスタートするドラマへの出演はさすがに厳しいのではないでしょうか」と話している。

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2020年3月27日のニュース