仲邑菫 10歳最後の公式戦で敗れる 61歳年長の大ベテランに押し切れられる

[ 2020年2月24日 13:02 ]

阿含・桐山杯全日本早碁オープン戦の予選Cで坂口隆三九段との対局後、感想戦を行う仲邑菫初段
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 囲碁の最年少棋士・仲邑菫初段(10)が24日、大阪市の日本棋院関西総本部で阿含・桐山杯全日本早碁オープン戦予選Cの対局に臨み、坂口隆三九段(71)が170手で白番中押し勝ちした。3月2日が誕生日の仲邑にとって10歳最後の公式戦。序盤のミスを粘り強く持ちこたえたが61歳年長の大ベテランを相手に逆転のチャンスはなく押し切られた。

 昨年4月のデビュー戦は、藤沢里菜女流名人(21)が持つ11歳8カ月を大幅更新する史上最年少10歳1カ月での対局。同期・大森らん初段(17)に敗れたがその後、昨秋に5連勝も記録。次戦が3月5日の名人戦予選Cとなるため、21勝13敗で10歳シーズンを終えた。

 対局後報道陣の問い掛けに無言だった仲邑に対し、孫娘とも呼べそうな仲邑との対局を楽しみにしてきたという坂口は「(仲邑の)出来が悪かった。もっと強い」。その棋譜をあらかじめ調べて対局に臨んだだけに「結構いいところ(相手)に勝ってるんで心配した。やられるんじゃないか…と」と苦笑いした。坂口とは1月に対局した羽根泰正九段との65歳差に次ぎ昨年11月、馬場滋九段との61歳差(当時)と並ぶ自身2位タイの年齢差対決だった。

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