佐藤浩市“正平ちゃん”と舞台あいさつで息ピタリ 「仲間に救われた」「おベンチャラだね」

[ 2020年2月10日 19:51 ]

大阪市内で舞台あいさつした佐藤浩市(右)と火野正平
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 俳優佐藤浩市(59)が10日、大阪市内で開かれた映画「Fukushima50」(監督若松節朗、3月6日公開)の試写会で共演の火野正平(70)と舞台あいさつした。 

 東日本大震災発生後、福島第1原発で収束作業に当たった作業員らの奮闘を描き、佐藤は現場責任者、火野は作業員役を務めた。深刻な原発現場の撮影について、「みんなほぼノーメーク。数週間でどんどん顔が(やつれて)変わっていく」と回想。火野は「同じセットに50人の男たち。あんなむさ苦しい所じゃ顔も変わりますよ」と続いて、和ませた。

 火野はNHK・BSプレミアムの出演番組「にっぽん縦断 こころ旅」での自転車旅が好評を得ている。「全国回ってるけど、日本どこ行っても元被災地だから。そういう国に俺たちは住んでるんだなという自覚と、日本人は強い、立派だと思う」と話した。

 30年以上の付き合いという佐藤から、「ひと回り先輩だけど、今は“正平ちゃん”って呼んでます」と言われ、「年下で呼ぶのはこの人だけ。腹の中ではシバいたるコイツ、と思ってる」と言って、笑わせた。

 また、本作出演を引き受けたことを「チャリンコ乗ってるだけじゃないんだ、普通の映画も出てくれるんだ!と思った。現場で旧知の先輩がいてくれて、気持ちの上で助かった。実際の現場作業員と同じく、仲間に救われた」と佐藤に感謝され、「おベンチャラだね」と照れ笑い。「ヤンチャだけどいい男なんだ」と賛辞を返していた。

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2020年2月10日のニュース