手塚漫画 AIが31年ぶり“新作”描く 27日「モーニング」掲載

[ 2020年2月8日 05:30 ]

AIによる“新作”漫画「ぱいどん」のイメージ画像
Photo By 提供写真

 1989年に亡くなった“漫画の神様”手塚治虫さんの作品を学習した人工知能(AI)が、ストーリーやキャラクターデザインを担当した新作「ぱいどん」が、講談社の漫画誌「モーニング」27日発売号に掲載されることが、7日分かった。

 半導体大手キオクシアホールディングス(旧東芝メモリホールディングス、東京)が昨年9月に社名変更を発表した際に、記念企画として実施することを明らかにしていたもので、手塚さんの命日である2月9日を前に発表された。

 物語の舞台は2030年の東京。ホームレスの哲学者「ぱいどん」が、小鳥ロボットの「アポロ」とともに事件を解決する。キオクシア社によると「ボリューム的には短編だが、1回の読み切りになるか、複数回に分けて掲載されるかは分からない」という。

 AIには「鉄腕アトム」や「火の鳥」「ブラック・ジャック」など手塚作品の長編約60作を入力し、「ぱいどん」の世界観や時代背景、あらすじなどのプロットを導き出した。AIはメーンキャラクターの顔もデザインしており、そのために手塚作品の登場人物300人の画像データが入力された。

 これらを基に、クリエーター陣が原稿を執筆。漫画家の桐木憲一氏がネーム(コマ割りなどの下書き)を担当し、作画は手塚さんの元アシスタント池原しげと氏ら、手塚プロダクションのスタッフが手がけている。

 ロボットと人間との関係を、創作テーマの1つとした手塚さんの思いを具現化したようなプロジェクトであり、「モーニング」の三浦敏宏編集長は「とても夢のある企画。手塚先生ならきっと、この企画を面白がったのではないかと思えました。将来本当に“AI作家”が出現する時代への壮大な“予告編”として協力させて頂きます」などとコメントを寄せている。

 手塚さんの長男で、手塚プロダクション取締役の手塚眞氏は「プロット構成要素や、キャラクター画像には“手塚治虫らしさ”が確かに存在していました」とAIの実力を評価。手塚作品には“未来に夢を持つこと”が込められているとした上で「『ぱいどん』からもこうした思いが伝わることを願っています」と期待を語っている。

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