海老蔵 「役者になってきた」勸玄くんに新之助襲名を言い聞かせた一言

[ 2020年2月7日 16:53 ]

市川海老蔵改め13代目市川團十郎白猿襲名披露狂言発表会見で、堀越勸玄くん(左)にマイクを手渡す13代目市川團十郎白猿を襲名する市川海老蔵(撮影・木村 揚輔)
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 歌舞伎俳優の市川海老蔵(42)が7日、都内で記者会見し、5月の十三代目市川團十郎白猿襲名披露の概要を発表。八代目市川新之助を襲名する長男・勸玄君(6)も同席した。

 5、6、7月に東京・東銀座の歌舞伎座で行われる新團十郎の襲名興行のうち、6、7月は親子共演となる。勸玄君にとっては新之助襲名後初舞台となる。6月は「外郎売」で外郎売(曽我五郎)を、7月は「山姥」で怪童丸(坂田金時)を務める。

 愛息子の最近の変化について、「役者になってきましたよね。雰囲気がね」と紹介。「赤子のような部分もいまだにあるんですが」と前置きしつつ「役者として俺はやってやるんだ、みたいな雰囲気は出てきました」と目を細めた。

 そばに寄り添って出演させた昨年までとは違い、6月からは1人で舞台に立たせる。勸玄君には「全部自分でやるんだよ」と言い聞かせた。稽古などでは「横で(私のことを)見てましたから何となく分かっているんですけど、”分かっている”と”やる”はちょっと違う。それを体験していくことが歌舞伎の、いい意味での世襲」と力説。

 「子供の時から1人で檜舞台の上に立てる。逆にいうと立たされる、責任を負う。誰も助けてくれないことですから。楽しいこともあれば苦しいこともある。それを早くから経験できるのが、われわれの世界の良いところ。経験を早くからさせるということは、人生の選択肢において豊かにする方法の一つではないかな」と教育論を語った。

 長男のキャラクターについては、祖父の十二代目團十郎さんと似て「本当にユニークですね。私はあんまりユニークではないんですけど。寝方は(私も含め)3人似てますね」。横で聞いていた勸玄君は「見たことある!こうやって寝てて」と、その場で大きく手を広げてものまねを始め、「あと…王様のいびき」と海老蔵の様子を伝えた。

 この日の勸玄君の受け答えなどについて取材陣が「点数をつけるなら何点?」と問われると、父親として「点数をつけるものじゃないです。普通ですね」と答えた。

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2020年2月7日のニュース