藤井聡太七段 9戦全勝でB級2組昇格、安どの笑み「良かった」来期は師弟でしのぎ

[ 2020年2月4日 22:26 ]

大阪市の関西将棋会館で指された順位戦C級1組9回戦で勝ち2期ぶりの昇級を決めた藤井聡太七段
Photo By スポニチ

 将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(17)が4日、大阪市の関西将棋会館で指された順位戦C級1組9回戦で高野秀行六段(47)に99手で勝って9勝0敗とし、2期ぶりの昇級を決めた。

 ベテラン棋士の巧みな駒さばきに苦しんだが、徐々に差を広げた。対局前は「普段通り指そうと思っていた」というが、終局後は「前期は上がることができなかったので、今期上がることができて良かった」と安どの笑みを浮かべていた。

 谷川浩司九段(57)が持つ史上最年少名人記録(21歳2カ月)を更新には年に一度の昇級を逃すことはもう許されない。来期はまず1つ上のランクのB級2組へ戦いの舞台を移すことになる。

 同組には現在、前期に先に昇級を果たした師匠・杉本昌隆八段(51)を含めて25人が在籍。来期、3人だけの狭き昇級枠をめぐって、師弟でしのぎを削ることになる。「師匠には先に昇級されていたので追いつけて良かった」と苦笑いを浮かべながら、「B級2組で昇級を目指して戦いたい」と、早くも来期の戦いに思いを巡らせていた。

続きを表示

2020年2月4日のニュース