仲邑菫初段が20年2勝目「序盤は悪かった」も巻き返す、碁聖戦予選

[ 2020年2月3日 18:56 ]

梁川裕政七段との対局を制した仲邑菫初段
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 囲碁の史上最年少棋士・仲邑菫初段(10)が3日、大阪市の日本棋院関西総本部で打たれた七大タイトル戦の一つ、第46期碁聖戦の予選C1回戦で梁川裕政七段(57)と対局。235手までで黒番の梁川七段に7目半勝ちを収め、1月27日のネット対局「グロービス杯世界囲碁U―20日本代表決定戦」の1回戦以来、2020年の2勝目を挙げた。

 「たぶん序盤は悪かったと思います」

 自ら発したのは短い一言のみだったが、「途中から自分の形になってきたか」との問いかけにはすぐにうなずくなど、中盤からは巻き返しに成功。ある程度納得のいく戦いができたようだ。

 開始後1時間ほどで対局場から退室し、空調を調整するなど冷静に数回の“ブレーク”を入れ、7時間24分(昼食休憩時間を含む)に及んだ長丁場を制した。プロ入り通算成績は19勝12敗。1月は1勝5敗と黒星が大きく先行したが、月替わりをきっかけに白星を量産したいところだ。

 梁川七段は「中盤からは圧倒されました。恐れ入りました」と脱帽していた。

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2020年2月3日のニュース