「座頭市」以来 北野武監督新作時代劇「首」、“明智もの”下克上絵巻を首長くして待ちたい

[ 2020年1月29日 15:18 ]

北野武監督
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 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」が好スタートを切った。初回の平均視聴率が19・1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、第2話も17・9%(同)と上々の滑りだし。明智光秀役の長谷川博己(42)の好演から美濃の守護代である斎藤道三役の本木雅弘(54)の怪演まで話題を呼んでいる。

 同局のドラマ部も最低視聴率となった前作「いだてん」の敵討ちを果たせたことに大喜び。「数字が上がるとスタッフの活気も違う。勝どきじゃないですけど気分はエイエイオー。雰囲気もよくなって本当に良かった」(NHK関係者)との声が上がっている。

 これまで主君・織田信長を裏切る悪党扱いだった明智にスポットが当たり、ブームの兆しも見えはじめた。漫画「信長を殺した男」もヒット。「本能寺の変」の裏で何があったのか。永遠の謎であるだけに妄想もかき立てられる。

 その明智もので、今後注目を浴びそうなのが北野武の「首」だ。戦国時代を描いた長編小説で信長を取り巻く、明智光秀、豊臣秀吉、徳川家康の葛藤と裏切りの群像劇。秀吉に仕えたと言われ、上方落語の祖ともされる曾呂利新左衛門がキーマンとして登場。話芸を披露するシーンもある。

 「アウトレイジ」よりも極悪非道な、この作品の映画化の準備が進んでいる。「交渉ごとが多いのか難航してるみたいですけど、夏ごろにはクランクインするのでは」(関係者)。小説には映画をイメージさせる当て書きのような場面もあり、配役を推理するのも面白い。ただ「首」を巡る物語は戦国時代だけあって略奪や殺りくの描写がえげつない。映像化するには城攻めや合戦シーンも多く、莫大な製作費がかかりそうだ。

 実現すれば17年公開の「アウトレイジ最終章」以来の北野作品。時代劇は03年「座頭市」以来となる。武による新解釈による下克上絵巻。「座頭市」もラストシーンは度肝を抜かれたが、こちらはどう驚かせてくれるのか、麒麟じゃないが首を長くして待ちたい。(記者コラム)

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