王将戦第1局 渡辺王将が貫禄先勝!さすが“冬将軍”広瀬八段の猛攻一蹴

[ 2020年1月14日 05:30 ]

第69期大阪王将杯王将戦 7番勝負第1局第2日 ( 2020年1月13日    静岡県掛川市・掛川城二の丸茶室 )

令和の王将戦初勝利を挙げ、王将の駒を手にラグビーの“トライポーズ”を決める渡辺王将
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 連覇を狙う渡辺明王将(35)=棋王・棋聖との3冠=が貫禄の開幕勝利を飾った。第2日は挑戦者・広瀬章人八段(32)の攻勢に苦悩しながらも攻撃を優先。リスクを顧みない積極的な姿勢で徐々に差を広げ快勝した。第2局は25、26日に大阪府高槻市「山水館」で行われる。

 勝負が決したのは西の空も十分に明るい午後4時56分。現地の日の入り時間より2分早い終局は、予想外の大差を示していた。97手目の[先]6三銀により「一手違いで」と勝利を確信したという王将の言葉は謙遜気味。その局面以前からすでに勝勢を手にしていたのだから。

 第2日冒頭の場面では不透明な思いに悶々(もんもん)としていた。前日指し掛けの直前に広瀬が提示した端攻めの意思。意外にも対応が難しく、苦戦を覚悟した。そこで選んだのが安全策より攻撃策。79手目の[先]7四歩、81手目の[先]7五歩と7筋の金をターゲットに連続アタックを仕掛ける。ただしパンチを繰り出せばカウンターを受ける確率も高い。「猛攻されるのが怖かった」。内心は冷や汗たっぷり、恐る恐る。

 この時の広瀬の心境は「猛攻の変化をずっと考えていた」だった。トッププロ同士の思考は同調する。だが、激しい反撃が実行に移されることは最後までなかった。「ちょっと届かないとちゅうちょしてしまい、少しずつ差が開いてしまった」。第1日を終えた時点では「まずまず、互角」と手応えを感じていただけに悔やんでも悔やみきれない分岐点だろう。「自分の読みを信じられませんでした…」と無念の弁だ。

 裏を返すなら、今期8割を超す高勝率を誇る王将のオーラがチャレンジャーを萎縮させた。昨期の7番勝負で4連勝奪取した渡辺の勢いは1年経過しても色あせることはなかった。

 「王将戦はまだ始まったばかり。他の対局もあるので第2局が近づいてから作戦を練って臨みます」。開催地・掛川での成績はこの日で5戦5勝。威風堂々たる渡辺の勝ちっぷりには一瞬の隙も感じられない。(我満 晴朗)

 ≪マンホールカード、掛川城で配布開始≫11年連続で王将戦の舞台となった掛川城では、昨年末から人気のマンホールカードの配布を開始した。掛川城と市花のキキョウが描かれている豪華版で「受け取られる方はかなり多く好評です」(チケット売り場)。実際のマンホールはJR掛川駅周辺にあるので、散策してみるのも楽しい。

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