中井貴一 亡き父と自分を繋いだのは映画「恩返しをしなければ」 報知映画賞主演男優賞

[ 2019年12月18日 18:35 ]

「第44回報知映画賞」表彰式に登壇した中井貴一
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 俳優の中井貴一が18日、都内で開催された「第44回報知映画賞」表彰式に出席。中井は亡き父・佐田啓二さんと自分を繋いだものが映画だったと言い「映画に恩返しをしなければならない」と思いを明かした。

 総理大臣を演じた主演作「記憶にございません!」で主演男優賞を受賞した中井は「コメディで賞をいただけるというのは、本当にうれしいことだと思います。この先、後輩たちも、コメディ、エンターテイメントをやることに自信を持って、取り組んでくれると嬉しいなという風に思います」とコメント。

 「デビューしまして、もう39年の月日が流れました。親父が亡くなったのが38歳だったものですから、役者人生だけで、父の人生を、年月を抜いたことになります」と感慨深げに語った中井は「デビューしたとき、ご多分に漏れず、二世という風に言っていただいたんですけども、私には全く父の記憶がなく、肌感もなく、自分が一番きょとんとしていたことを覚えています」と回想。

 「その幼かったころの自分と、亡き父の間を取り持ってくれたのが、映画というものでした」と続け「映画で見る父を自分の父と思い、そこに自分のイメージを膨らませ、自分が父の子供であるということを、認識することが多くありました。ですから今自分は、この映画というものに携わらせていただいて、映画に恩返しをしなければならないという風にも思っています。まだまだ非力で、どこまで恩返しができるかどうかわかりませんが、この先も映画を愛して、映画に必死に取り組んでいきたいと思います」と決意を新たにしていた。

 「マスカレード・ホテル」「コンフィデンスマンJP・ロマンス編」における演技が評価され、主演女優賞に輝いた長澤は、煌びやかなシースルーのドレスで登場。高校生役に挑んだ「翔んで埼玉」に対する特別賞の受賞者として登壇したGACKTは、オファーを受けた時の自身の反応を「一番最初に断らせていただきました。最初は『なにを言ってんだ』と…」と告白し、会場を沸かせていた。

 「第44回報知映画賞」の受賞結果作品賞・邦画部門『蜜蜂と遠雷』(監督:石川慶 配給:東宝)作品賞・海外部門『ジョーカー』(監督:トッド・フィリップス 配給:ワーナーブラザース映画)アニメ作品賞『天気の子』(監督:新海誠 配給:東宝)主演男優賞:中井貴一『記憶にございません!』主演女優賞:長澤まさみ『マスカレード・ホテル』『コンフィデンスマンJP・ロマンス編』助演男優賞:成田凌『チワワちゃん』『愛がなんだ』『さよならくちびる』助演女優賞:小松菜奈『来る』『閉鎖病棟-それぞれの朝-』監督賞:佐藤信介『キングダム』新人賞:鈴鹿央士『蜜蜂と遠雷』新人賞:玉城ティナ『Diner ダイナー』『惡の華』特別賞:『翔んで埼玉』(監督:武内秀樹 配給:東映)

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