沢尻エリカ被告“鉄のカーテン”保釈…姿見せず病院直行「多くの方々を裏切ったこと後悔」

[ 2019年12月7日 05:30 ]

沢尻エリカ被告を乗せたと思われる車両(撮影・吉田剛)
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 合成麻薬MDMAなどを所持したとして東京地検は6日、女優の沢尻エリカ容疑者(33)を麻薬取締法違反罪で起訴した。沢尻被告は保釈保証金500万円を納付し同日夜、勾留先の警視庁東京湾岸署から保釈された。

 午後7時24分、沢尻被告を乗せた黒いワンボックスカーが湾岸署の地下駐車場から地上に現れた。車内には黒いカーテンが引かれ、姿は一切うかがい知れない。逮捕された11月16日の身柄移送時、翌17日の送検時と同様、完全にシャットアウト。沢尻被告は逮捕以来一度も報道陣の前に姿を見せることはなかった。

 ワンボックスカーが向かった先は、日本を代表する都内の名門大学病院。車は正面玄関ではなく敷地の奥に止まり、沢尻被告が降りる際は、関係者が車から通用口の間を黒い幕で覆って隠した。外から病棟内が見えるガラス張り部分も黒い幕で覆う徹底ぶり。病院関係者によると、沢尻被告はVIP用の特別病棟に入った。

 この病院の精神神経科は約100年の歴史があり、沢尻被告は入院して、脳の病気である薬物依存症かどうか検査を受ける。その後、医師による集中的な治療プログラムに臨むことになるとみられる。

 徹底的に姿を見せなかった一方で、沢尻被告は直筆署名入りのコメントを発表した。「多くの方々を裏切ってしまったことを心の底から後悔しております」と謝罪。更生に向けた決意を示し「その第一歩として、検査を受けるため、医療機関へ向かわせていただきました」と説明した。

 保釈中の身元引受人は家族とみられる。所属事務所は「弁護士を含めた専門家の指導の下、本人を更生するための支援をいたします」と、契約解除などはせず、沢尻被告の家族と一緒に更生を支えていく意向を示した。処分については「裁判の結果を踏まえて決定」すると明らかにした。

 初公判は来年1月下旬から2月上旬になる見通し。初めて姿を見せるのは法廷となる可能性が高い。

 ≪保釈保証金 近年最高額はゴーン被告の10億円≫沢尻被告の保釈保証金は500万円だった。保釈保証金は被告人が保釈される際、逃亡を防ぎ、裁判などへの出頭を保証するため、裁判所への納付を命じられるもの。額は犯罪の性質や情状、被告人の資産などから決定。現金で裁判所に納付する以外に電子納付も可能。原則、返却される。最近の薬物事件では、2014年7月に保釈された元男性デュオの人気シンガーが700万円で最多。会社法違反などで起訴された前日産会長のゴーン被告は10億円で突出している。

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